妊娠中からできれば母乳育児をしたいと思っていましたが、母乳のケアについてはあまりよくわかっていませんでした。しかし産後、母乳育児だった私は乳腺炎になりかけてしまったのです。でも、早めに乳房マッサージを受けたことで症状が改善し、無事に双子を母乳で育て、断乳まで至ることができた話をご紹介します。
母乳育児のスタート
双子は低体重で生まれたため、1カ月ほど入院していました。お世話になった産院の助産師さんからは、母乳の出し方について丁寧な指導があり、マッサージもしてもらったため、順調な滑り出しで母乳育児をスタートできました。
しかし生まれた娘たちは、生後しばらくは哺乳力があまり強くなく、母乳の出る量に対して飲んでくれる量が少なかったように思います。手での搾乳もあまりうまくできませんでしたが、時間をかけて搾り、入院する病院まで届けて哺乳瓶で飲ませる日々でした。
すぐに乳腺炎になりかける
娘たちの哺乳量があまり多くなかったためか、だんだんと乳房が張るようになりました。搾乳もしていたのですが、ある日の朝、起きてすぐに、乳房に強い痛みを感じました。友人が同じような症状で母乳育児相談室の助産師さんに相談したと言っていたことを思い出し、紹介を受け、すぐに診てもらうことにしたのです。
助産師さんによると、やはり乳腺が詰まっているとのことでマッサージを受け、詰まりをほぐしてもらいました。マッサージ後、乳房が柔らかくなって痛みも取れたので驚きました。
母乳マッサージを継続して無事に断乳まで
その後、定期的にマッサージに通ううちに乳腺炎のような痛みを感じることはなくなりました。また生後6カ月の離乳食が始まるころには、双子を完全母乳で育てられるほど母乳の出もよくなりました。
1歳9カ月ごろの断乳の時期にもその助産師さんにはお世話になり、娘たちのケアや、断乳に伴う母乳の搾乳方法も含めて指導してもらいました。そして、何のトラブルもなく無事に断乳ができました。
産後すぐに母乳マッサージを受けたおかげで、乳腺炎を免れ、双子の娘たちを母乳で育てることができました。さらに継続的に同じ助産師さんに診てもらっていたので、スムーズに断乳することもできたと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:小川かなえ
2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。