授業中、一番に発言したことで原先生に気に入られた姫子ちゃんは、それ以来原先生に褒めてもらうための行動をするように。
そんなある日、ひとりの生徒が機嫌や好みで評価を変える原先生を「差別」と反発したところ、原先生は激怒して教室を出て行ってしまいます。
原先生を怒らせたことに腹を立てた姫子ちゃんが、「先生に土下座してきて」と指示して……!?
支配欲の塊…!間違いを認めた生徒を見てニヤリ
すっかり原先生の支配下に置かれてしまったハム子ちゃんのクラス。クラスメイトの多くが姫子ちゃんの意見に同調し、流子ちゃんは先生に謝りに行かされます。
そんな流子ちゃんにホースで水をかけ、問いかけます。
「悪いのは僕? それとも、流子さん? 答えなさい」
「悪いのは私です。先生ごめんなさい」
流子ちゃんが反省の言葉を口にすると、原先生は「間違いを認められたね。僕と一緒に価値ある人間になっていこう。」と満足気に微笑むのでした。
▼結局、本心ではない謝罪を強いられた流子ちゃん。しかし、その行動を褒められたことで、すっかり「先生に認められることがすべて」と思い込んでしまいましたね……。
自分の意見を言う子よりも、先生の期待に添える子や言いなりになる子が評価されるようになれば、誰も本当の気持ちを打ち明けられなくなってしまいます。
子どもの気持ちにフタをするようなやり方は、子どもたちの自主性を奪います。しかも原先生のやり方は、正当な理由なく生徒へ苦痛を与えるものであり、体罰と判断されるのではないでしょうか。
子ども自身が親や先生に相談できないとき、文部科学省の「24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-78310)」や法務省の「こどもの人権110番(0120-007-110)」といった、通話料無料の相談窓口があります。もちろん、親御さんや気づいた大人が相談をすることも可能です。体罰は決して許されることではありません。ひとりで悩まずにまずは誰かに悩みを話してみてくださいね。
もち田ハム子さんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。