そもそもスーパー販売のにんじんに皮はない【剥かないでOK】
驚かれるかもしれませんが、実は私たちがスーパーマーケットなどで普段手にしているにんじんは、収穫後にきれいに洗浄される過程で、ごく薄い「外皮(表皮)」はすでにむかれている状態です。
にんじんの皮は専門的には「周皮」と呼ばれ、収穫直後の土付きにんじんなどに見られる、紙のように薄く剥がれる部分を指します。
一般的に流通しているつるつるのにんじんは、この周皮が取り除かれ、すべて問題なく食べられる部分が表面に出ています。
つまり、私たちが「皮」だと思ってむいている部分は、実は「皮」ではなく「実」の一部なのです。
にんじんの皮(実の表面)は食べられます
私たちが「皮」と認識しているにんじんの表面部分は、上に書いた通り食べることができます。
それどころか、栄養面でメリットがあります。
にんじんの代表的な栄養素であるβ-カロテンは、実の中心部よりも皮のすぐ下の部分に最も多く含まれているといわれています。
そのため、皮を厚くむいてしまうと、この栄養豊富な部分まで捨ててしまうことになり、非常にもったいないのです。
もちろん、農薬が気になるという方もいらっしゃるかもしれませんが、日本の国内で生産・流通している野菜は、国の定める厳しい基準に基づいて管理されています。
表面を流水でよく洗えば、安全性に問題はありません。
気になる場合は、たわしやスポンジで優しくこすり洗いするだけで十分です。
ただし、料理によっては食感を良くするためや、色を美しく仕上げるために皮をむいた方が良い場合もあります。
例えば、なますやドレッシングなど、なめらかな口当たりにしたい場合はむいた方がよいでしょう。
きんぴらごぼうや煮物、炒め物など、風味や栄養を活かしたい場合は皮付きのまま使う、といった使い分けがおすすめです。
にんじんの皮は剥かない!でも料理次第では検討して
今回は「スーパーで売られているにんじんの皮は食べても大丈夫なの?」という疑問に答えていきました。
ぜひ今回の記事を参考にして、にんじんを無駄なく美味しく食べていただけると嬉しいです。