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父「俺の遺骨は海にまいてくれ。お墓はいらん」両親が始めた終活に娘の本音は

40歳の私は、夫と2人の子どもと4人で暮らしています。私の両親は車で2時間のところに住んでおり、年に4〜5回遊びに行く程度です。両親は70歳手前で年金暮らしをしています。終活を始めたようなので、両親の終活事情を紹介します。

 

両親と共に「終活」を始めて

遺品やお墓、遺産について…もうすぐ70歳の両親が始めた「終活」のリアル

 

 

遺品やお墓、遺産について…もうすぐ70歳の両親が始めた「終活」のリアル

 

ある日突然、母から「あんたの荷物、処分していい?」と連絡が来ました。実家を出てから20年ほどたち、生活に必要な荷物は実家には置いてありません。しかし、小学生のときに使っていたランドセル、卒業アルバムなど思い出の品が保管してあります。私は卒業アルバムだけは残してもらうように頼みました。

 

なぜそんなことを聞かれたのかというと、両親は家にある荷物を見直していました。

 

母は「あんたのおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなったとき、お母さんが遺品整理をしたのよ。娘の自分からするとどれも思い出深くてね……。捨てるのがつらかったわ」と言いました。たしかにどれも親の形見に思えて、捨てられないだろうなと思いました。

 

 

両親の埋葬へのこだわり

私の両親には入るお墓がありません。両家とも両親以外にお墓を引き継ぐ人がいるので、自分たちでお墓を用意する必要があります。

 

父は「俺の遺骨は海にまいてくれ。お墓はいらん」と言い、母も「私も散骨がいいわ」と言いました。

 

私が「え……でもお墓参りができないよ?」と聞くと、母は「あのね、お墓を管理するってとても大変なの。定期的に掃除に行かないとほこりがたまるし、管理するにはお金がかかるもの。死んでからも面倒を見てもらわないといけないなんて、ごめんだわ!」と言いました。

 

自由だなと思いつつ、私に負担をかけまいとしているのが伝わりました。

 

遺産についての注意事項

私はひとりっ子なので、両親が亡くなった場合、遺産を分ける人はいません。しかし「お母さんたちの通帳に入っているお金は、全部自分のお金だとは思わないでね!」と念を押されました。

 

詳しく話を聞くと、法事のために親戚から預かっている積立金と、友だち夫婦と旅行するために預かっている積立金が含まれているそうです。

 

私は「聞いておいてよかった。忘れるかもしれないから、詳細は遺言書にも書いておいてね」とお願いしました。

 

まとめ

両親は2人とも大きな病気をせず、今は不自由なく2人で生活しています。亡くなった後のことを話すなんて、なんだか寂しいなと思いました。しかし、突然最期が訪れたとき「ちゃんと話をしておけばよかった」と後悔することがないように、私も両親の終活に参加していきます。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:安楽 りん/40代主婦。総合病院に勤務していた元看護師で小学生になる子どもが2人いる。カラーコーディネーターなどの資格も持っている。

マンガ/きびのあやとら

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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