会社帰りに友人と落ち合って飲みに行くのが日常だった20代前半のころの私。生理2日目だったある日も、仕事終わりに友人と居酒屋へ。お酒を飲みほろ酔い状態になってきた私は、トイレに行きたくなりトイレへ。トイレに座ると、経血がドッと出た感覚がありました。その際は「出たなあ」という感覚のみで、トイレの外に並んでいる人もいたので、ナプキンを交換してトイレから出ました。
そのまま洗面所で手を洗っていると、私が入っていた個室に入ろうとした女性が「きゃー! 何これ!」と声を上げました。そこで私はハッとしました。そう……ほろ酔いだったこともあってか、トイレを流すのを忘れて出てしまっていたのです。女性に経血で染まった便器の中を見られ、一瞬で酔いが冷めた気がしました。その場で「すみません!!」と謝り、トイレを流して逃げるようにその場を後にしたのでした……。
これまで生理の日にお酒を飲んでいても流し忘れの失敗はしたことがなかったので、本当に焦ってしまいました。人に不快な思いをさせないようにしなくてはと、その日から自分に言い聞かせています。思い出すだけでも恥ずかしさと反省から胸がキューッとなる出来事です。
※生理中はアルコールを分解する力が低下しているので、アルコールがまわりやすくなります。また、経血が排出されることで貧血や脱水にもなりやすい状態です。その状態で、アルコールを摂取すると血中のアルコール濃度が上がって、頭痛やめまいなどを引きおこす恐れもあります。さらにアルコール摂取によって、血行が良くなり出血量が増えます。代謝が悪くむくみやすかったり、精神的に不安定になったりする時期でもあるので、飲み過ぎには注意しましょう。
著者:田中信子/30代女性・3児を育てる母。掃除嫌いで、手を抜きながらなんとかやりくりしています。
作画:ののぱ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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