明らかに様子のおかしい娘を心配する母親は、同級生の静太くんも6年生になってから不登校になったと知り、学校に原因があると考えて協力し合うことを静太くんママと約束します。
そんな矢先、ハム子ちゃんが学校で倒れました。医師からはストレスによる体調不良の可能性を指摘されます。そこで母親が、娘に学校へ行きたくない理由を尋ねてみると、原先生が恐怖心をあおって子どもたちを操っているという、信じがたい実態が浮かび上がってきたのです。
さらに姫子ちゃんをはじめ、原先生に気に入られている生徒は、「ほかの生徒を指導する権利」が与えられているとまで……。
教師がいじめを促すような教育をすることに、母親は顔面蒼白です。
娘が語った異様な学級の実態
あまりにも衝撃的な話に、母親は大混乱。しかし、勇気を出して打ち明けてくれた娘のために、懸命に気持ちを奮い立たせます。
そしてハム子ちゃんには、しばらく学校を休むことを提案。
「他人を追い詰めて苦しめる心の貧しい人たちは、ママがみんなやっつけちゃう!」
そんな頼もしいひと言で娘を安心させるのでした。
▼教師という立場を利用し、巧妙に子どもたちの心をコントロールしようとするそのやり方は、許されることではありません。ハム子ちゃんが学校に行きたくなくなったのも、当然の反応です。ですが、母親が味方になってくれたからにはもう安心ですね!
しかしハム子ちゃんたちが6年生になり、原先生が担任となってほんの短期間でここまで子どもたちの価値観や倫理観を捻じ曲げてしまうほど、「先生」という存在の影響力は大きいもの。原先生には、子どもたちの心からの笑顔の価値を今一度考え直してほしいところです。
身体的な暴力だけではなく、悪口、無視、相手の嫌がることをするといった、心にダメージを与えることも「いじめ」です。文部科学省の「24時間子どもSOSダイヤル(0120-0-78310)」や法務省の「こどもの人権110番(0120-007-110)」といった、通話料無料の相談窓口があります。ひとりで悩まず、まずは誰かに相談してみてくださいね。
もち田ハム子さんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。