記事サムネイル画像

「終わった…」対向車が目前に迫る!運転初心者の無謀な追い越しに凍りついた瞬間【体験談】

ある日の帰宅時の出来事です。私は当時、会社の独身寮で暮らしており、同じ寮には仲の良い同僚がいました。彼は社内に気になる女性がいて、「彼女をドライブに誘うんだ」と言って、つい最近、運転免許を取得したばかり。車も新しく購入し、慣らし運転の真っ最中でした。

前方の車を追い越そうとしたら

その日、偶然にも帰りが彼と一緒になり、「乗っていくか?」と車に乗せてもらうことに。私たちは、川沿いの狭い二車線道路を走っていました。すると、前方を遅いトラックが走っていたため、彼は追い越そうと対向車線に出ました。ところが、そのトラックは想像以上に車体が長く、追い抜く前に対向車がこちらに迫ってきたのです。

 

対向車も、当然こちらに気づいており、ライトを何度も点滅させて警告してきます。双方ともかなりのスピードが出ており、ブレーキを踏んでも間に合いそうにありません。しかも、彼は免許を取ったばかり。不安と恐怖が一瞬にして押し寄せ、「終わった」と心の底から思いました。

 

絶体絶命を実感した瞬間

生き残る手段はただ1つ……アクセルを全開にして追い越しを完了させること。彼は必死にアクセルを踏み込み、車はぐんぐん加速していきます。対向車が迫りくる中、時間がスローモーションのように感じられ、まるで映画のワンシーンのようでした。

 

結果として、ギリギリのところで追い抜きに成功し、私たちは生還しました。しかし、そのわずか数日後、彼は別の事故で電柱に衝突し、買ったばかりの愛車は廃車に。あの車は、どのみち短命だったのかもしれません。

 

 

今だから思うことは

あまりに一瞬の出来事だったため、そこから得た教訓は多くはありません。ただ1つ言えるのは、免許を取ったばかりの人から車に乗らないかと誘われたら、できるだけ断ったほうがいいかもしれないということ。そして、死というものは、ある日突然、思いもよらぬかたちで訪れるのだということです。

 

まとめ

この体験を通して、私の中には「私たちの日常は、思っている以上に死と隣り合わせなのかもしれない」という感覚が残りました。また、切羽詰まった状況では、死の恐怖は案外、静かにやってくるものなのだ――そんなことも学びました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:櫻井小/60代男性・無職。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!

 


シニアカレンダー編集部

「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    暮らしの新着記事

  • PICKUP