息子の名前は夫婦でじっくり相談して決定
私の夫の名前には、男の子の名前によく用いられる、とある漢字が入っているのですが、夫の曽祖父の代から代々、男の子の名前にはその漢字を使ってきたという背景があります。ただし、義実家からは「特に決まりはないから、夫婦で納得する名前をつけてね」と言われていました。
私たち夫婦はその漢字の意味などを気に入っていたこともあり、長男の名前にも同じ漢字を使うことに。それから、名字とのバランスや画数の相性、合わせる漢字の意味などをしっかり調べて、夫婦で一番しっくりきた名前に決定。
生まれたばかりの長男にその名前で呼びかけると、まるで返事をしてくれているような気がして、ますます愛着がわきました。
長男の名前は「かわいそう」?
長男が生後3カ月のころ、夫の職場の先輩がわが家へお祝いに来てくれました。先輩にも息子さんがいて、子育ての話で盛り上がっていたときのこと。名づけの話題になると、先輩が夫に「もしかして、お前の名前に“◯”(とある漢字)が入っているから付けた感じ?」と問いかけました。
夫が名づけの経緯を説明すると、先輩は「かわいそうだろ~。男らしさを押し付けているみたいで。今の時代、そんなのありえないっしょ!」と言い放ったのです。
私たち夫婦は驚いて、何も言い返せませんでした。ただ「そういう考え方もありますかね」と曖昧に受け流すことしかできず……。
たしかに、その先輩の息子さんはジェンダーレスでおしゃれな印象の名前でした。多様性や個性を大切にし、子どもの可能性を広げる名づけの考え方には共感します。
けれど、それぞれの家庭に背景や価値観があるなかで、名づけを一方的に否定して「かわいそう」と言い切ってしまうのは、少し違うのでは……と感じました。
長男の名前に対して否定的な意見をもらい、私たちは少なからずショックを受けました。しかし、夫婦で一緒に考えて決めた名前を、今も大切に思っています。
現在、長男は4歳になりましたが、自分の名前をとても気に入っているようでホッとしています。
著者:森 あやか/30代女性。2018年、2021年、2023年生まれの一男二女を育てるワーママ。子どもが生まれてから家計管理に目覚め、節約や投資にハマっている。
イラスト:ななぎ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)