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習い事のイケメン監督にお熱なママが私の悪口。全部嘘じゃん…え!?試合後、監督の発言にママ撃沈…!

昨年の話です。当時小学3年生の長男が所属するミニバスケットチームには、若くてイケメンの監督がおり、保護者のAさんはいつも猛アピールしていました。しかし私はあるとき、彼女のついた嘘や心ない言葉に傷つくことに……。

 

イケメン監督の公平な評価

長男がミニバスケットボールチームに入団して、1カ月が経ったころのことです。保護者同士の輪に馴染みきれない私は「とにかく慣れなくては」と思う日々を過ごしていました。

 

チームで目を引くのは、まだ28歳という若さでチームを引っ張るイケメン監督。その監督に、保護者のAさんが「自分はできる女」なのだと猛烈アピールをしていることは公然の噂となっていました。Aさんは、監督の前では常に「大企業の秘書をした経験を生かして、チームの経理やスケジューリングを完璧にこなしている」と、どれだけ自分が貢献しているのかをアピールしているのです。

 

ある日、私は練習後に監督と少し話す機会があり、「そろそろチームに慣れてきたか?」という話から、息子の練習への取り組み方の話で盛り上がりました。するとその翌日から、なぜか周囲の保護者たちから明らかに避けられるようになったのです。どうやら、私と監督が話し込んでいるのを見ていたAさんが、「○○くん(私)のお母さんは監督と話をするために来ている」と根も葉もない噂を流し始めたそうなのです。監督に色目を使っていると冷ややかな目を向けられ、私は悲しくなり、入団したことを後悔しそうになりました。しかし、息子が夢中になれることをやっと見つけた矢先、自分の都合で辞めさせたくはありません。息子たちに対してサポートできることは何かを考え、コート周りのゴミ拾いや、飲み物の補充など、自分にできることは何でもしようと決心したのです。

 

 

それから2週間後の試合の日。私はその日も何か力になれることをと思い、保護者のひとりに「私にもスコアシートの書き方を教えていただけますか?」と尋ねます。すると近くにいたAさんが「入団したてのあなたに、務まるわけがないでしょう? それに、あなたいかにも仕事できなそうな雰囲気だし。監督目当てなら来なくて結構よ。せいぜい自分の子どもの応援だけしていれば?」と切り捨てたのです。言い返したくなる気持ちもありましたが、周りの子どもたちもチラチラとこちらを見ていて、私は無言でその場を離れました。

 

試合が終わり、全員で荷物の片づけを開始。するとAさんが監督のそばへ行き、私にも聞こえるように「監督、○○くんのお母さん、何もしないで試合を見ているだけでしたよ。困ったものですよね」「私は試合のスケジューリングも送迎の手配もあれもこれもしてるのに……」と話しかけたのです。しかもその後「あ、先生に色目も使ってるみたいですし~。ほんと気をつけてくださいね~?」と目を潤ませて監督に話しています。監督がそれに何と返したかは不明でしたが、私は、監督や保護者、そして子どもたちにも最悪の印象を植え付けられてしまったと胸が締めつけられるような思いに……。息子も落ち込む私に気がついたのか、「お母さんどうしたの? 元気ないの?」と心配そうに声をかけてきます。私は「なんでもないよ。応援しすぎてちょっと疲れちゃったのかも」とごまかし、片づけを再開しました。

 

 

片づけが終わり、監督が父母を集めてあいさつをすることに。私は、監督から注意されて息子も恥ずかしい思いをするのではないかと考え、怖くなり下を向いていました。しかし、監督からの言葉は予想とはまったく違うもので、「この場をかりて○○くんのお母さん(私)にお礼を言いたい」と話し始めたのです。私がえっ? と顔を上げると、同じように「なんで?」と言わんばかりの表情で監督を見ているAさん。監督は続けて「入団したてでわからないことも多いだろうに、本当に一生懸命動いてくださっています。子どもたちの飲み物がなくなる前にさっと補充したり、タオルを率先してまとめておいてくれたり、目立たない行動かもしれませんが、チーム運営や子どもたちのサポートには欠かせません」と、私の行動を讃えてくれました。

 

監督は、Aさんの言葉をうのみにせず、私が何気なくしていた行動を正当に評価してくれていたのです。そして、「私たちは、日々保護者の皆さんに支えられています。誰かが仕事をするだとかしないだとか、そういうトラブルは子どもたちにも見せるべきではないと思います」と続けます。その横で顔を真っ赤にして悔しそうな表情を浮かべるAさん……。息子を見ると、とてもうれしそうな顔でにこにこしています。監督の公平な言葉が、Aさんの個人的なアピールと嘘を打ち消してくれ、スカッとした思いでした。

 

 

この一件で、アピールや嘘、噂ではなく、誠実な行動こそが真の評価につながるのだと改めて気づくことができました。集団のなかでは、裏表のない誠実な態度と姿勢で貢献することが何よりも大事だと私は思います。これからも、子どもたちに見せても恥ずかしくない行動をしなければと思った出来事でした。

 

著者:池田いおり/ライター。10歳と6歳の活発な男の子を育てるママ。仕事と子育てに奮闘しつつも、自分の時間を何とか確保してリフレッシュしている。

作画:yoichigo

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

 

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