待ちにまった乳歯が生え始めたのですが、歯の形が少し変でした。先端が大きく欠けているような形になっていたのです。他の歯とも形が違い、どこかでぶつけた覚えもないのに……と少し不安になりました。歯科医によるとそれは「癒合歯(ゆごうし)」とのこと。癒合歯とはいったいどのように生えて、どういったものなのか歯科医から教わったことも併せてお伝えします。
生えてきた歯は欠けているような形だった
※実際の写真
下の歯が出てくるのが遅いなと思っていたところ、やっと生えてきた歯は少し大きく、先端が2つに割れていました。転んでどこかにぶつけたかな? と不安になり、インターネットで同じような状況を調べてみると、「癒合歯」というものに似ていました。
癒合歯とは、2本の歯がくっついて生えてくる歯のようでした。こんな歯が生えてきたということを子育て支援センターの相談員さんに相談してみると、歯科健診で医師に診てもらうようにと言われました。
市の歯科健診で歯科医師に相談
1歳6カ月のときに、市が主催する歯科健診で医師に相談すると「当面、特に問題はないけれど、欠けているように見える部分は虫歯になりやすいのでよく磨いてね」「永久歯に生え替わるときにどういう生え方をしてくるのかわからないので、様子を見て不安に感じたら歯科に相談に行ってくださいね」とのアドバイスをいただきました。注意することはあるものの、問題のある歯ではなさそうでホッと一安心しました。
癒合歯は遺伝的要素もあるとのこと
歯科健診で診てもらった医師から「父母や親族に、歯が1本少ない人や同じような癒合歯の人がいないですか?」と聞かれました。私の親族にはいませんでしたが、夫の母に聞いてみると夫自身も、夫の弟も、歯が1本少ないとのことでした。
それまで知らなかったので驚きました。歯科医師によると、医学的にははっきり証明されていないけれど、歯が1本少ない人や同じような癒合歯の人が親族にいると、子どもにも癒合歯や歯が1本少なくなる傾向があるとのことでした。
わが家の子どもたちは双子ですが、癒合歯があるのは1人だけです。これは遺伝だけとも言い切れないようです。癒合歯を見たときにどこかでぶつけて欠けてしまったのではないかと不安になりましたが、歯科医師に相談して安心しました。これから永久歯に生え替わるときには注意して様子を見ていきたいと思っています。
著者:小川かなえ
2歳の双子姉妹の母。東京郊外在住。元保育士、不妊治療を経て妊娠出産。子連れハイキングやキャンプなどアウトドアも再開。現在は親子の森のようちえんを運営し、地域や自然とともに子育てをしている。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。