そして時が経ち、子どもたちは小学生に。母親たちは変わらず家族ぐるみの付き合いを続けていました。しかし海斗くんは、雪ちゃんと仲がいいことを学校でからかわれてしまい、距離を置こうとします。
しかし、夏美さんは冬美さん親子と疎遠になることを許さず、仕方なく海斗くんと雪ちゃんは気まずい関係のまま、母親たちに付き合っていました。
小学5年生になり、同級生の女の子からバレンタインにチョコをもらった海斗くん。帰宅後、バレンタインチョコを見た夏美さんは「あなたには雪ちゃんがいるじゃない」「知らない人からもらったらダメ」と怒りだし、女の子たちからもらったチョコを海斗くんの目の前ですべてゴミ箱に捨ててしまいました。
親子に入った亀裂
冬子さんは雪ちゃんに、親戚からもらったりんごと一緒に、海斗くんの家までチョコを渡しに行こうと誘います。
しぶしぶ付いていった雪ちゃんは、海斗くんの家で友だちがあげたチョコがゴミ箱にあるのを目撃。さらに、海斗くんの様子がいつもと違うことに気付くのでした。
▼雪ちゃんは、幼い頃から海斗くんと常に一緒に過ごしてきたからこそ、ちょっとした違和感や変化にもすぐに気づけたのでしょう。子どもは大人が思う以上に周囲をよく見ていて、細やかな変化や空気感にも敏感に反応するものです。
子どもたちのためにも、夏美さんと冬子さんは、自分たちが子どもたちへ理想を押し付け、縛ってしまっていることに気付いてほしいですね。
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