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「ごめんなさい」美人な同期からの告白を断った僕→そのワケとは…!?

恋愛に縁がなかった僕が突然、美人な同期から告白されました。最初こそ「どうせ遊びだ」と思い、彼女の告白を断りましたが、彼女の好意がまさか本気だったなんて……。

母がすすめる食事会と、彼女の突然の告白

僕は26歳の会社員です。ご近所さん全員に声をかけるような超社交的で押しの強い母のもとで育ちましたが、僕自身は逆に引っ込み思案なタイプ。そのためか、昔から恋愛に関しても控えめでした。

 

そんな僕を見た母は、僕の交際相手を探すためと、頻繁に女性との食事会を設定するように。

 

「この子はお母さんの友だちの娘さんで、陶芸やパン作りが好きなんだって! 素敵でしょ~?」

 

僕の父は数年前に亡くなっていて、「息子を頼む」と母に言い残していました。それもあってか、母の「息子の結婚」願望は日に日に高まるばかり。

 

そんな話を、僕は会社の休憩所で同期のAさんに話しました。Aさんは美人で仕事もできることから、社内で「高嶺の花」として有名です。

 

「彼女がいないからって、すぐ女性と食事会をさせようとしてくるんだ」
 

「ふーん…じゃあ、私なんてどう?」

 

突然の彼女の言葉にびっくりしていると、彼女は僕に向かってまっすぐ「私と付き合って」とひと言。このとき、僕はとっさに「ごめん」と断ってしまいました。

 

僕は密かに彼女のことが好きでした。でも「彼女ほどの美人が僕に本気なはずがない」「冗談で言ったのだろう」と思ってしまったからです。

 

まさかの食事会の相手は…

それから1カ月後。母の勢いに押されて、僕は「陶芸やパン作りが得意」と紹介された方との食事会に向かうことになりました。場所は、ちょっとした高級料理店。やけにドラマっぽい雰囲気が漂う中……。

 

「大丈夫、きっといい人だよ」

 

と僕の背中を押す母。母も食事相手である友人の娘さんとは会ったことがないようです。そんな母に不安を覚えつつ、相手を待っていると……。

 

ふすまを開けて入ってきたのは、なんと同期のAさん。なぜここに……と思っていた僕の気持ちがわかったのか、「あなたとの食事会をするためにきました」とAさんは微笑みます。
 

話を聞くと、僕の母とAさんの母は同じ高校の同級生だそうで、最近になって再び交流を持ち始めたよう。そこからお互いの息子、娘の話になり食事会をセッティングしてみようとなったのだとか。

「私が彼を、絶対に幸せにします」

 

畳の上でそう宣言する彼女に、僕の母は「頼もしいわぁ。この子、全然恋愛経験がないから!」と感激している様子。目の前で繰り広げられる出来事に、僕自身、追いつけないままでしたが……。気づけば母は席を外し、Aさんと2人きりになってしまいました。

 

社員の人たちの前で彼女が言ったことは

Aさんと2人きりで落ち着かなかった僕は、「庭を歩かないか」と提案。そして庭を歩きながら僕はAさんに尋ねました。

 

「Aさんは、食事会の相手が僕だって知ってて来たんだよね?」
 

彼女は僕の質問に答えてくれませんでした。それどころか、話題を逸らすかのように「池に鯉がいる」と言って歩き出すAさん。詳しい話はできないまま、この日の会はお開きになったのでした。

 

その翌週、出社すると社内の人が僕のほうをちらちらと見て落ち着かない様子。なんだろう……と思っていた答えがすぐに出ました。なんと、Aさんが社員たちの前で堂々と話していたのです。

 

「同期の彼と、お付き合いすることになりました」

 

もちろんお付き合いするなんて言っておらず、同僚たちからの視線を感じて、僕は混乱してしまいました。

 

実は初恋…彼女のまっすぐな想い

翌日の昼休み。彼女は手作りのお弁当を僕に差し出してくれました。蓋を開けてみると中身は、僕が前に「好きだ」と言ったからあげが。

 

「うれしいよ! 母さん以外の女性に弁当を作ってもらったの、初めてだからさ……。このまま一緒にいたら本当に好きになっちゃいそうだよ」

 

冗談っぽく笑いながら言うと、Aさんは少し悲しそうな顔になって……。

 

「どうしたら、本気ってわかってくれるの?」

 

そう言った彼女は、僕の前から走り去ってしまいました。

 

その日の夜、僕はベッドの上で「まさか本気の告白だったのか?」と考えました。ようやく彼女の想いに気が付いた僕でしたが、取り返しのつかない行動をしてしまったのではないか……と後悔。

 

考え込んでいると、自宅の玄関のチャイムが鳴りました。

 

「Aさん!?」


「お母さんに、家の場所を聞いたの」

 

Aさんは、まっすぐ僕を見つめて言いました。

 

「あなたが、私の初恋なの」
「デートも、キスもしたことない。今まで全部断ってきた。でも、あなたのお母さんが食事会を頻繁にセッティングしていることを知って…。結婚しちゃうかもって思ったら、いてもたってもいられなくて……」

 

彼女の言葉に、僕が今まで「どうせ遊びで僕なんかに告白してきたんだ」と思っていたことを申し訳なく思いました。

 

「……鈍くてごめん」

 

遠回りをしながらも想いが通じ合った瞬間でした。

 

そして恋人になった僕たちは

その後、僕たちは本当の恋人同士に。気が付くのは遅くなってしまったけれど、Aさんとの距離が少しずつ近づくたびに、自分の彼女への想いも強まっていきました。

 

ある日、母と電話で話していたときのこと。

 

『で、結婚式はいつにするの!?』

 

「いや、まだそこまでは……」

 

僕に恋人ができれば、母も安心するだろうと思っていたのですが……。

 

『母さんの友だちの旦那さんがホテルに勤めてるの! 式場、見に行かない?』

 

「そういうのは2人で話し合って決めるから!」

 

母との電話を切ると、隣にいた彼女が微笑んで言いました。

 

「私はいつでもいいけど?」

 

Aさんのまっすぐで迷いのない言葉を聞いた瞬間、彼女のことを誰よりも幸せにしよう、と心に誓った僕でした。

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されてないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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