通帳の記帳で気づいた“不審な引き落とし”
ある日、給与の振り込みを確認しようと通帳を記帳したところ、数回にわたる不明な引き落としに気づきました。金額としては大きくないものの、頻度が多く、見覚えのない内容です。
時期を確認すると、夫がケガをして仕事を休み始めたころから。気になって夫に電話で聞いてみたところ、「リハビリを兼ねてジムに通っている」と言うのですが、妙によそよそしく歯切れの悪い返答に、私はどこか引っかかる思いを抱きました。
そんな中、私は週末に1泊の出張が決定。重要な商談を含む仕事とはいえ、息子を置いて家を空けるのは少し心配でした。夫にそのことを伝えると、「任されるなんてすごいじゃん。安心して行ってきな」と言ってくれました。
息子からの予想外の質問に驚愕!
出張から帰宅すると、息子がうれしそうに飛びついてきました。私も思わず笑顔になり、ギュッと抱きしめたそのとき……息子がぽつりと不安そうに言ったのです。
「ママ、“うわき”したの?」
あまりに突拍子もない発言に驚き、「なんでそう思ったの?」と聞き返すと、息子は少し困った顔をして、「A美っておねえさんが来て、『ママは浮気してるんだよ』って言ってた」と教えてくれました。
しかもその女性が来たことについて、夫は「ママには内緒だよ」と口止めしたそう。どうやら、夫のほうが浮気をしているようです。
私は息子に「ママは浮気なんてしてないよ。お仕事だったの」と説明し、夫に話を聞こうとしましたが、夫は奥の部屋にこもっていて出てくる気配がありません。
夜、息子を寝かしつけたあと、私は意を決して夫を問い詰めました。
妻不在に家に来ていた女性は…!?
私が浮気について問いただすと、最初は渋っていた夫も、やがて観念したようにぽつぽつと語り始めました。
ケガをした少し前、仕事で知り合った女性・A美と連絡を取るようになり、現場でも通話しながら作業していたとのこと。そして、そのとき足を滑らせてケガをしたのだそうです。
A美は夫を心配して、その後も家に来るようになり、夫は「掃除を頼んでいるだけ」と言っていたようですが、息子に対して「ママは浮気してる」と話したり、私のいない間に家に上がり込んだりしていたことが判明しました。
さらに、通帳からの引き落としはA美のために使っていたお金だったのです。
私は、息子を巻き込み、平気で私の悪口を吹き込むような女性と関係を持っていた夫を、心底許せませんでした。何より、息子が「ママが浮気している」と悩んでいたと思うと、怒りと悔しさがこみ上げてきました。
私はその場で離婚を決意し、夫を家から出て行かせました。
その後、無事に離婚が成立。夫には慰謝料と養育費を請求し、A美に対しても弁護士を通じて慰謝料を請求しました。家庭があると知っていながら関係を続けていた以上、責任は免れないと考えたからです。
私は今、近くに住む両親にもサポートしてもらいながら、息子と2人で新しい生活を始めています。息子も徐々に落ち着きを取り戻し、以前よりも甘えてくるようになりました。
夫の裏切りは許せませんが、あの出来事を経て、私は「誰のために、何を大切にするべきか」を改めて考えられるようになりました。
これからは、息子との日々を大切に、一歩ずつ前に進んでいきたいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。