姉から突然の電話
私は20代後半の会社員で、仕事が休みの日はいつも、アニメとゲームを楽しんでいました。
そんなある日、3歳年上の姉から着信が。私と姉はあまり仲がよくなく、連絡を取り合うことはほとんどありません。というのも、姉は派手好きで強気な性格ですが、私は地味なタイプで、昔から姉に煙たがられていたのです。そして母も、「お姉ちゃんは美人なのに、どうしてあなたはブスなの」と、姉ばかりをかわいがっていました。
なんだか嫌な予感がしましたが、仕方なく電話に出ることに。すると、姉は「用があるから、今すぐ実家に来て」ときつい口調で言い、電話を切りました。
お見合いを押し付けられ…
姉に逆らうと面倒なため、私はしぶしぶ実家へ。実家に着くと、母は「やっと来た。相変わらず地味ね〜」と発言。一気に嫌な気持ちになりましたが、用を済ませて早く帰ろうと思い、私は用件を聞きました。すると、婚活中の姉に舞い込んだお見合いを、私が代わりに受けろと言うのです。
どうやら姉は、相手男性の地味な見た目が気に食わなかったよう。「あんたもいい歳なんだし、結婚してくれないと家族として恥ずかしいじゃない。この陰キャなら、あんたがお似合いだと思ってね」「断ったら許さないから！」と笑う姉に、私はため息をつきました。
相手男性はまさかの！？
お見合いをするのは嫌でしたが、とりあえず、相手男性の写真とプロフィールを見てみることに。そして、職業欄を読んだ私は、思わず声を上げました。
「本当にいいの？ ありがとう！ 私、この人とお見合いする！」
なんと、男性の職業はアニメクリエイターだったのです。正直、恋愛や結婚というよりも、私は「アニメの話をしたい！」とこのお見合いを決めたのでした。
お見合い当日。最初は緊張していた私ですが、彼はとても気さくな性格で、すぐに打ち解けました。アニメの話はもちろんのこと、お互いに似たような人生観を持っており、私たちは意気投合。すぐに、交際を始めることになったのです。
私の彼氏を見た2人は驚愕
そして、半年後には婚約し、私の家族に結婚のあいさつをすることになりました。彼を連れて久しぶりに実家に行くと、姉と母は「さっさと終わらせてよね〜」と相変わらずの態度。しかし、彼の姿を見た2人は、驚きながら言ったのです。
「お見合い写真とは別人じゃない！」
実は、彼は私と出会ってからダイエットを開始。「もっとかっこよくなって、君に似合う男になる！」と、オシャレも頑張ってくれ、お見合い写真とは見違えるほどイケメンに変身したのです。
婚活を続ける姉のその後
その後、私と彼は無事に入籍。休日は2人で家にこもってアニメを見るなど、楽しい日々を過ごしています。
一方、姉は「絶対に、妹よりもイケメンのハイスペと結婚する」と宣言。お見合いや婚活パーティーに励んでいるようですが、数回デートをすると相手からフェイドアウトされてしまうとのこと。みんな、姉の高飛車でワガママな性格に引いてしまうのでしょう。姉の婚活はまだまだ長引きそうです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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