異変の原因は、原先生が子どもたちを恐怖で支配し、同級生の姫子ちゃんを筆頭にいじめを黙認するスクールカーストを作り上げていたこと。しかし校長先生は「証拠がないためすぐには対応できない」と一蹴。代わりに、会話を聞いていた保健室の大河先生がハム子ちゃんの母親に協力を申し出てくれました。
そんな矢先、原先生の盗撮疑惑が浮上。
ハム子ちゃんの母親が盗撮の証拠を押さえるも、原先生はしらばっくれます。そこへ現れた姫子ちゃんママが「盗撮が誤解なら、見せられますよね?」「そのカメラ、本当に学校の備品ですか?」と加勢してくれますが、追い詰められた原先生は逆上! 証拠のビデオカメラを破壊したところで、校長先生が登場しました。
原先生はこれまでの学校でも、いつも登校拒否の生徒を出していたことなど問題行動の数々に言及し「教育者として認められない」と叱責したのです。
問題教師との戦いは終わったけれど…?
見苦しい言い訳を続ける原先生ですが、警察へはすでに通報済み。校長先生は、校内に設置した防犯カメラにも、原先生の言動は残っていると明かします。その後、原先生は生徒たちに謝罪することもなく、保身の言い訳ばかりを続け、懲戒免職となりました。
そこから数カ月後、警察の調査で原先生による盗撮の事実が次々と明らかになります。
原先生の自宅からは大量の盗撮映像や写真が押収され、個人的に生徒を呼び出していたことも発覚。離婚することになり、妻子は出て行ったそう。
いじめ問題も含めるとすべてが解決したとは言い切れませんが、原先生が去ったことでようやくハム子ちゃんに笑顔が戻ったことは、母親にとって何よりの救いです。
これからも、子どもたちが自分の足でしっかりと歩き出す日まで、教師とともに導き、支えることを心に誓うのでした。
▼生徒たちを洗脳しいじめを扇動してきた非道な教師は、悪行がすべて明るみになり、教師を辞め、家庭も崩壊する結果となりました。しかし、どれだけこの先生ひとりが罰せられたとしても、子どもたちの心の傷は一生残ってしまいます。それだけ、教育にかかわる大人たちの影響は、子どもたちにとって大きなものなのです。
どんなに教育現場が整備されたとしても、そこに関わる教師が子どもを傷付けてしまっては意味がありません。大人は未来ある子どもたちの成長の種を摘むことも、伸ばすこともできる存在であることを忘れてはなりません。
子どもが困ったときには手を差し伸べ、迷ったときにはそっと背中を押してあげる、そんなふうにいつも頼りがいのある大人でありたいですね。
もち田ハム子さんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。