苦手だった同僚に助けられて
ある生理中のことです。いつも生理中はこまめにトイレに行っていたのですが、この日はとにかく仕事が忙しく、トイレに行くのを忘れ、仕事に没頭してしまいました。ふと、何時間も席を立っていないことに気づき、慌ててトイレに行こうとすると……なんと椅子に経血が。こんな日に限って、私はなぜか白いボトムスをはいていました。
会社でまさか生理の失敗をするなんて。恥ずかしさから「終わった……」と思っていると、ある同僚が声をかけてくれました。その同僚は、クールで感情が読みにくく、少し苦手意識を抱いていた女性。そのため、どう反応したらいいか困ってしまいましたが、「実は……」と事情を説明すると、彼女は自分が着ていたカーディガンをさっと差し出してくれました。
そして、「それを腰に巻いて、洋服を買いに行ったら?」と言ってくれたのです。
私はありがたくカーディガンを貸してもらうことにして、昼休み中に急いでサニタリーショーツとボトムスを購入。事なきを得ました。汚してしまった椅子も、シミ抜きをしたら汚れを落とすことができたので、ホッとしました。
後日、この同僚には、洗濯したカーディガンと一緒に、お礼としてお気に入りの焼き菓子を渡しました。彼女から返ってきた言葉は「ありがとうございます」とクールなひと言だけ。
これまであまり関わりがなかったことから、その印象だけで「冷たい人なのかも」「苦手だな」と思ってしまっていましたが、この生理の失敗で「彼女は言葉が最低限なだけで、中身はすごくやさしい人なんだろうな」と思うように。この一件で、彼女への苦手意識はなくなりました。
著者:木村りな/30代女性・2児を育てる母。ワーママから専業主婦に転身。人生初の専業主婦に奮闘中。
イラスト:Ru
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
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