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「下半身がかゆい!」夜中にかゆくて起きてしまう私が講じた対策とは【体験談】

「夏は股間がかゆくなる~♪」というテレビCMがやたらと気になる私。夏だけに限らず、年中股間のかゆみと闘っています。でも、場所が場所だけになかなか人にも相談できず、とりあえずもんもんとひとりで悩む日々……そんな私の体験を紹介します。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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最初は生理の周辺だけだったのに

元々私はデリケート肌。基礎化粧品も、市販品の中にはかゆくなってしまって使えないものも多く、色々試しては赤くなったりかゆくなったりを繰り返しています。顔に使うものはもちろんのこと、市販の髪染めを使って自分で髪を染めたら頭皮が荒れた(※)ことや、脱毛クリームで腕や脚の皮膚が真っ赤にただれたことも。全体的に乾燥肌で、アトピー体質でもあります。

 

※かゆみやかぶれが出た場合は、ヘアカラーの使用を中止し、速やかに皮膚科などの専門医を受診してください。

 

そんな私は、毎回生理の度に股間のかゆみに悩まされていました。思い返すと、そもそも20代前半にはかゆみが始まったように思います。ネットで調べてみたところ、生理中のかゆみの原因はナプキンによる刺激とムレが原因という話が多かったので、こまめにナプキンを替えたり、オーガニックコットンなど「肌にやさしい」を売りにしているタイプのナプキンを使ったり、タンポンをメインに使ってみたりといろいろやってみるのですが、なかなか解消されません。

 

生理が始まると股間のかゆみも始まり、生理が終わった後もしばらく続きます。それでも、若いころは生理中から生理後1週間ほどまで、市販のかゆみ止めを使って対処していました。

 

だんだん悪化するかゆみ

30代後半になるとかゆみのある期間が増えて来ました。生理前からムズムズするようになり、生理後もなかなかかゆみが引きません。気が付けば、月の半分以上かゆみ止めを使っている状態に。股間のかゆみの原因に性感染症などの可能性があることも知ってはいましたが、なかなか病院に行く踏ん切りがつかず、そのままに……。

 

しかし、だんだんとかゆみが強くなり、寝ている間にかきむしって手指の爪の間が真っ赤になったり、かゆみで起きてしまうように。心なしか、おりものの量も多くなり、トイレに行くと股間のにおいが気になるようにもなりました。さすがにヤバいと思った私は、産婦人科に行くことに。

 

窓口で「股間がかゆいんです」と言わなければならないのかと憂うつになりながら行ってみたところ、1枚のシートを出されました。そこには受診理由の項目が並んでいて、該当の番号を指で示すことで、声を出さずに受診理由を伝えられるようになっていたのです。それだけで私はすっと気がラクになりました。

 

 

検査の結果は?

その日の検査は、腟内を綿棒のようなものでグリグリされ、何かを入れられて終了。後からの先生の話では、感染症などの検査のために腟内の細胞を採ったとのことで、「恐らくカンジダ症だろうから、そのための薬を腟内に入れてタンポンでフタをした」とのことでした。カンジダ症というのは、常在菌であるカンジダ菌が、抵抗力が低下したときなどに増殖して発症する病気だそうです。

 

先生から3時間後にタンポンを外すように言われ、1週間後には検査結果が出るということで次回の予約を取り、薬局で薬をもらって帰宅しました。薬は1週間、1日1回患部に塗るというもの。清潔な状態で塗ったほうが良いということで、入浴後に塗ることを推奨されました。

 

塗った後1、2時間ほどはかゆみがなくなるのですが、その後はかゆみが復活するので、入浴後に薬を塗り、寝る前に市販のかゆみ止めを塗って就寝するようにしました。1週間後、かゆみまだあるものの弱くなり、夜中にかゆくて起きることはなくなりました。

 

1週間後に再診して検査結果を確認すると、カンジダ症が陽性だったので、再度前回と同じ塗り薬を処方されました。また、閉経が近くなると体の自浄作用が落ちて感染症にかかりやすくなること、股間も他の皮膚同様乾燥するので下着との摩擦が起きてかゆみが増しやすい、という話があり、またかゆくなったら早めに来るようにと言われました。

 

まとめ

その後、かゆみはいったんなくなりましたが、生理のときにまたかゆくなりました。しかし、ボリボリかきむしるほどのかゆみではありません。カンジタ症が治ったので、ひどいかゆみも治まったようです。私にとって産婦人科に行くのは気が引けるものでした。それでも、声を出さずに受診理由を伝えることができるといった配慮は、私にとって受診のハードルを下げてくれるものでした。

 

股間がかゆくなると、場所が場所だけに人前でかくわけにもいかず、日常生活の中でつらいシーンが多くなります。股間にも保湿が有効(ただし、クリームの塗り過ぎは逆にムレを起こしたり、雑菌の繁殖の手助けになるから注意が必要とのこと)という話を先生からアドバイスでいただいたので、適度に保湿をしつつ、かゆみが長引いたら早めの受診を心がけようと思います。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:小沢ゆう/40代女性。長野県在住。低体温&極度冷え症脱出めざして、温活に夢中。

イラスト/sawawa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

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