なんで私ばっかり…
月日がたつうちに、その約束はだんだんと曖昧になり、気が付けば私の負担ばかりが増えていました。仕事から帰ってきて、夕飯の準備、片付け、洗濯物……。夫は疲れた様子でソファに座り、テレビを見ている。そんな光景が当たり前になっていったのです。
そしてある日、私はついに我慢の限界を迎えました。夕飯の片付けを終えた後、抑えていた思いがあふれ出し、「どうして私ばかりが家事をしてるの?」と夫に問いかけてしまいました。
そういうもんでしょ!?
すると夫は、少し面倒くさそうな表情を浮かべながら、「だって女の人ってそういうもんでしょ?」と返してきたのです。
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締めつけられるような気持ちになり、思わず「もう離婚したほうがラクかもしれない」と口にしていました。リビングに、しんと静まり返った空気が流れました。夫は驚いたように私の顔を見つめてきました。
しばらくの沈黙の後、夫は大きく息をついて、「わかった、ちゃんと家事をやるよ」と静かに言いました。
家事分担の話し合いを
それから私たちは、家事の分担について改めて話し合いました。完璧に半々ではないけれど、「どちらかに偏らないようにしよう」と、お互いに歩み寄る形で再出発することになりました。
あの日の口論は、決して無駄ではなかったと思います。夫婦で暮らしていく中で、どんなにささいな不満でも、心にため込まずに伝えることの大切さを痛感しました。
まとめ
何より、感情のままぶつけるのではなく、冷静に話し合う力が必要なのだと、自分自身にも改めて気付かされた出来事となりました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:長谷川美玲/30代女性・会社員
イラスト/あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
関連記事:子どもを無視してゲーム漬け!夫の請求書から見つけた謎の英語。問いただして発覚した事実に妻は絶句
関連記事:「母親なら全部やれよ」産後の妻に罵声、スマホを取り上げる夫。妻が離婚を決意できたきっかけは
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!