事故が起こっていたかもしれないのに…
息子が小学1年生のとき、帰宅後「踏切で電車が通りすぎるの待ってたら、Aから背中をバン! て押された」と、ゾッとするような話を聞かされました。息子が通う小学校のすぐ近くには踏切があり、わが家の通学路でもあります。
「え! 大丈夫だった?」と私が詳しい状況を聞くと、「後ろからAにランドセルを押されたの。びっくりして僕が『何するの!』って言ったら、他の友だちもAを怒ってくれた。遮断機よりちょっと遠い所で待ってたから大丈夫だったけど……」と話す息子。幸い、けがはなかったものの、一歩間違えれば大事故になりかねない行為が許せなかった私は、すぐさま学校へ連絡。担任の先生に息子から聞いた状況を伝えると、「明日Aくんにも話を聞いてまた報告する」とのことでした。
翌日、帰宅した息子にもう一度話を聞くと、「Aはふざけて押したって」と言うのです。私が「そっか。でも、ふざけたら危ない場所だよね」と言うと、「Aが『押してごめんね』って言ってくれたよ。帰りの会でも、踏切や信号待ちでは絶対ふざけないでって先生が言ってた」と教えてくれました。私は、先生がしっかり指導してくれてホッとしました。担任の先生からも、互いの状況を聞き取りAくんに謝罪してもらい、学校全体で再指導したと電話で報告を受けました。
しかし、それから約半月後の行われた授業参観のあとに、「Bくん(息子)のお母さんですか?」と、ひとりのママに声をかけられました。「え、はい?」とびっくりすると、「私、Aの母です。この前、うちの子が踏切でお子さんを押しちゃったみたいで。あれは、本当にAが悪かったんでしょうか?」と怪訝な顔で言うのです。私は、てっきり先日の謝罪かと思ったのに、その言葉にびっくり!
「え? Aくんと先生からお話聞かれてますよね?」と返すと、「んー。うちの子がそんなことするなんて思えないし、なんか納得いかないんですよね~」と不満そうなAくんママ。息子を危ない目にあわせておいて、何を言うのかとイラッときた私は「何人かその現場を見ていますし、Aくんも自分の非を認めたんですよね?」と言い返すと、「はぁ……。じゃあうちの子だけが悪いって言いたいんですね。わかりました」と、ふてくされた顔で立ち去ろうとしました。
すると次の瞬間、近くで話を聞いていたCちゃんのママが「Aくんママ、私あの日娘から話を聞いたけど、Bくんは何もしていないのにAくんがふざけていきなりBくんを押したそうよ。まずは、謝るのが先じゃない?」と援護してくれたのです! また、それに続いて他の保護者たちも「うちの子も見たって言ってて……」と次々に話します。注目が一気に集まったAくんママは、バツが悪そうに「あっ……。Aが申し訳ありませんでした」と謝罪し、そそくさと帰って行きました。
「わが子に限ってそんなことは」という思いは、誰しもあるかもしれません。しかし、子どもが自分の非を認めているのであれば、まずは謝罪をしてほしかったなと思いました。子どもの見本となるよう、誰かに迷惑をかけてしまったら素直に謝罪できる大人でありたいと思った出来事でした。
著者:福尾ひより/30代・主婦。7歳の息子と夫と3人暮らしの主婦。パートを頑張りながら、趣味のハンドメイドやセルフネイルで息抜きしている。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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