どうして息子にそんなこと…
そのご近所さんは何らかの宗教を信仰していて、いつもお祈りに行っていました。そして、道端で会うと必ず、息子に向かって「お祈りしないとママもパパも死ぬよ」と言ってきたのです。
息子はわけもわからず、『ママとパパが死ぬ』という言葉だけが頭に残ってしまい、毎日不安に襲われるように。息子もお祈り、お祈りと言うようになってしまいました。
ご近所さんに「お祈りしないと悪い鬼が家に来るぞ」と言われた日には鬼におびえ、「お祈りしないとお化けに襲われるぞ」と言われた日にはお化けにおびえる息子。
ご近所さんには声をかけられるたびに「やめてください」と伝えていましたが、どれだけ伝えてもやめてもらえず、できるだけ会わないように気をつけても、偶然会ってしまうこともあり、本当に困っていました。
息子には「ママは死なない」「鬼は来ない」「お化けは出ない」と言って、私は何度も何度も大丈夫だと伝え、トラウマになってしまわないよう必死でした。
ご近所さんは、他の近所の人を無理やり勧誘したり、息子以外にも近所の子どもたちを脅かしたりしていて、苦情が相次ぎ警察に通報されることもあったようです。
それだけが理由というわけではありませんが、私たちは引っ越して今はもう会うことはなくなり、息子が何かにおびえることもなくなりました。賃貸だったので、引っ越すことができて本当によかったです。仮に他に理由がなくても、息子のためを思うと引っ越していたと思います。
ご近所さんとしては、本気で信仰していて、悪意を持って子どもを怖がらせようとしていたわけではなかったのかもしれません。信じるものを否定するわけにもいかず、対応が難しく本当に困りました。厄介な人物とは、距離を取ろうと思っても取れない場合もあるのだと知り、子どもを守るためには自分たちが場所を変えることを検討するのも大切だと感じた出来事でした。
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信仰は自由ですが、それを誰かに強要してはいけませんよね。まして、幼い子どもに恐怖を植え付け、強制するなど絶対にしてはいけません。信仰に限らず、自分の考えや気持ちを押し付けてしまわないよう注意したいですね。
著者:松本 あおい/30代・女性・事務。ひとり息子を育てるワーママ。フルタイム勤務。
イラスト:市田スナオ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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