ママ友からの質問攻めに困惑
長年乗ってきたファミリーカーに不具合が頻発し、車を買い替えたわが家。ある日の保育園のお迎え時、駐車場で娘が「見て~! 私のうちの新しい車かっこいいでしょ~」と鼻高々にお友だちに自慢していました。「かっこいい~」「いいな~」とお友だちが反応してくれる中、居合わせた数人のママ友が集まってきます。「車買い替えたの?」と言われ「そう、前の車は不具合が多かったからいいタイミングだと思って買い替えたんだ。中古だけど結構きれいで快適なの」と答えました。
すると、ママ友Aが「え、中古で買ったの? ありえない! この辺じゃ車は必需品だから、みんな新車で買うもんだと思ってた! ってか親からの援助もないの? 中古しか買えないような収入で大丈夫? 生活できてる?」と、明らかに馬鹿にした様子で矢継ぎ早に言ってきたのです。
もともと何かにつけて「マウント」を取りたがるタイプのA。Aに対して苦手意識があった私は「よりによってAがいるときにする話じゃなかった……」と後悔しました。しまいには「ローンか残クレで買ったの?」と支払い方法までニヤニヤして聞いてきました。
これ以上この話をしたくないと思った私は「いやいや、そんな話より〜」と話を逸らそうとするも、「言えないんだ~。へ~」と言って、Aはあおるような顔でこちらを見てきます。「この人何考えてるの?」と困惑していると、私たちの会話を聞いていたママ友Bが「でもAさん家も中古ですよね?」と言ったのです。
Aは驚いて絶句し、Bを見ます。「Aさんが車を買ってくれた整備工場は、うちの親が経営してるんですよ。私もたまに事務の手伝いしてて。ちょうどこの前車検の案内を作ってて、気づいたんです」と言いました。Aは勝ち誇ったかのような笑みを消して「ま、まぁ、そうだけど。うちのことはいいじゃない」と、不快そうにこちらを見てきます。
場の空気が冷えていくのを察してか、ママ友Cが「うちも中古で買ったよ~。新車は納車まですごく時間がかかったりするしね。値段も上がってるじゃない。ねぇ!」と助け舟を出してくれました。「そうそう、珍しいことじゃないよ」とほかのママ友も同調してくれます。
そんな中、次女が「私、ママとパパとこの車でお出かけするのだーいすきなんだよ」とひと言。「お出かけ楽しいよね」と子どもたちが盛り上がって少し場が和み、私やほかのママ友の緊張もほぐれました。その様子にAは「今の車はたまたま中古で買ったんだから。馬鹿にしないでよね」と、私のことを馬鹿にしていた自分のことは棚上げして、怒りながら去っていきました。
あとからBに聞いた話によると、わが家の車はAがほしかった車種とカラーだったそうです。だからといって他人の買い物について年収や支払いのことまで馬鹿にしていいわけはなく、私はとても不快でした。Bが助け舟を出してくれたおかげで、その後Aから嫌な絡み方をされることはなくなり、今もほどよい距離感で付き合いが続いています。
今回のAの言葉には少し傷つきましたが、次女のひと言が私の心を救ってくれました。新車でも中古車でも、家族のことを思って選んだものなら、それがその家族にとってベストな選択。
他人の物差しで物事をはかる必要はないと、改めて実感することができた出来事でした。
著者:丘エリ/30代・自営業。3歳・6歳・9歳の元気な3姉妹を育てる母。夫婦共働きで家事シェアを進めるも、結局ワンオペになることがしばしば。推しのアイドルを日々の癒しとしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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