タイミング法を3周期おこないましたが、なかなか妊娠しません。ちょうど年末だったこともあり、夫婦で話し合い、新しい年から人工授精にステップアップすることにしました。その結果、初めて妊娠反応を見ることができたのです! 今回は、その後の経過についてお伝えしたいと思います。
私がおこなった人工授精
私が通っていた病院では、採取された精液をそのまま子宮内に注入するのではなく、受精能力の高い精子をいろいろな方法で選別、調整して子宮内に注入するという方法が用いられていました。精子の注入は医師の手でおこないますが、それ以降の排卵、受精、着床は自然妊娠に近い形になります。
また、病院からは人工授精当日、若しくは翌日にタイミングを取るように指導されました。タイミングを取る意味を確認したところ、人工授精かタイミングで妊娠したかをあいまいにするためにそう指導しているとのことでした。
1回目の人工授精で妊娠反応
運よく、1回目の人工授精のあとに妊娠反応が出ました。このときは本当にうれしくて、早々に人工授精にステップアップしてよかったと心から思いました。
しかし、妊娠4週0日にあたる判定日の妊娠反応が少し弱めでした。主治医からは「この時期だと、血中hCGが30はほしいけれど20しかない。妊娠継続の可能性は30%ぐらい」と診断されてしまいました。
うれしかった気持ちは一気に急降下し、不安に襲われながらも「30%の確率に入りますように」と祈るような気持ちで過ごしました。
その後の妊娠経過は……
祈るような日々を過ごし、なんとか妊娠5週目に小さな胎嚢を確認することができました。子宮外妊娠ではないということに、とりあえずひと安心。しかしその後、大きくなるはずの胎嚢に胎芽を確認することができず、妊娠8週目で稽留流産と診断され、妊娠9週で子宮内容清掃術をおこないました。
流産という事実を突きつけられたときはショックでしたが、胎芽を確認していないこともあり、「仕方がない。次、頑張ろう!」と、私の場合は自分でもビックリするぐらい早く気持ちを切り替えることができました。
初めての人工授精で初期流産という悲しみを味わいましたが、一度も妊娠したことがなかった私は、自分も妊娠できる体だと知ることができ、大きな一歩だったと感じています。「次も人工授精で頑張ろう!」と前向きになることができました。次回は、人工授精を続けた私の不妊治療がその後どうなったのかお伝えします。
著者:岩田かおる
子育て中のママ。不妊治療など、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。