ピクルスを食べた次女は
小学1年生の次女が、ハンバーガーにピクルスが入っているとは思わず、ひと口かじってしまいました。すると、苦手な味に反応して思わず「おえっ」と大きな声をあげてしまったのです。
周囲の視線が一斉にこちらに集まり、私は恥ずかしさと戸惑いで思わず「ごめんなさい」と頭を下げました。そして、次女には小声で「もう少し静かにしようね」と声をかけました。
そのとき、近くにいた年配の女性が「あのね」と声をかけてきたのです。
注意されるのかなと思い、少し身構えた私に、女性は笑顔で「うちの孫もピクルス苦手なのよ」と言ってくれました。そのひと言で、張り詰めていた空気がふっと緩み、場の雰囲気がやわらいでいくのを感じました。
思いがけず救われた女性のひと言。子どもへのちょっとした理解が、こんなにもありがたいものなんだと実感しました。
家に帰ってから、娘にはお店では、言葉遣いに気をつけるよう話をし、苦手なものはあらかじめ確認するよう伝えました。今回の出来事で、子どもは、こうした失敗を通して少しずつ場の空気を学んでいくものだと、あらためて思わされました。
あのとき声をかけてくださった女性のやさしさが、今でも心に残っています。私もいつか、誰かの不安をやわらげられるような存在でいたいと思っています。
著者:山田冴子/30代女性/小学3年生と1年生の女の子の母。専業主婦。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年5月)
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