更年期は寝付きが最悪だった
私が更年期で一番つらかったのは、寝付きが悪かったことです。「あー、今日はすんなり眠れたなあ」と思っても、1時間もしないうちにパッと目が覚めてしまいます。うつらうつらではなく本当にシャキッと目がさえてしまうので、そこからなかなか寝付けなくて本当に苦しかったのです。
寝付きが悪いと血圧も心配だし、動悸も気になりました。もともと私は高血圧で通院していたので、通院日に担当医に相談したら一度婦人科で診てもらうと良いと言われました。たしかに女性の更年期は婦人科だなと、その足で近所の婦人科へ出向きました。
婦人科検診でお世話になってる先生のところだったので、特に不安はありませんでした。とにかくぐっすり眠りたい一心で、今の体の状況と、眠れなくてつらいことも正直に伝えました。
睡眠導入剤で朝までぐっすり
眠れないつらさが長引くと仕事にも生活にも支障があります。あのまま不眠が続いていたら、精神的にも追い詰められてたかもしれません。でも、病院で処方された睡眠導入剤が私の体質に合ったのか、少しずつ不眠の悩みは解消されていきました。
睡眠導入剤は初めて飲むので少し不安でしたが、医師や薬剤師の説明が丁寧だったので不安はすぐ解消されました。何度も夜中に目が覚めて苦しかったのに、処方されたお薬のおかげで朝までぐっすり眠れるようになりました。
私が病院で診察を受けようと思ったきっかけは、ママ友のアドバイスです。子どもの学校のつながりで親しくなったママたちは自分と同世代が多いので、更年期は共通の悩みのようです。みんな同じ地元で暮らしているため、評判の良い病院や相性のよかった先生などの情報もアドバイスしてもらえ、ママ友の存在はありがたかったです。
ママ友から更年期のつらさは聞いていましたが、まさかこんなにしんどいとは想像もしていませんでした。まだ更年期らしき症状が出ていないママ友には、少しでも変だと思ったら受診したほうがいいよとアドバイスはしています。
いつでも前向きな夫に救われる
更年期の悩みは不眠だけではなく、体がだるくて重いとか、急に体がほてって汗が出るとか、一般的にいわれる更年期の症状がオンパレード。こうなるとやっぱり精神面がどーんと落ち込む日が増えてしまいます。
そんなとき、いつだって前向きな夫の存在の大きさに気付きます。夫はいたって健康体なので、私の苦しみが伝わってるのかどうか疑問だったのですが、夫に救われる場面がいくつもありました。
例えば、なかなか寝付けなかったときは「なんか温かいものでも飲む?」とか、仕事が休みの日は「お風呂を洗っといたよー」とか、そんなさりげない気づかいが本当にうれしかったのです。
夫は普段からマイナスの言葉を言いません。結婚前からそうでした。私はマイナス思考なので、プラス思考の夫に惹かれたんだなあと、改めて今そう思います。
私が更年期で苦しくても、それを否定するわけでもなく、また無理に理解しようと夫まで苦しむようなこともなく、「2人で一緒に楽しいことしよう」「しんどかったら俺がごはんも作る! 洗濯もする!」と張り切っています。
料理も掃除も苦手なのに……とちょっと申し訳なく思うこともありますが、素直に夫に甘えることも更年期を乗り越えるために必要なことなのかなあと感じています。
前向きな夫に良い影響を与えられているのか、更年期でもポジティブに過ごすために少しずつ意識を変えている途中です。
まとめ
意識を変えただけで更年期のつらさが解消されるわけではなくて、体のことなのでやっぱり専門の先生に診てもらうのが一番だなあと思ってます。夫の理解も、ママ友のアドバイスも本当にありがたかったです。
あまり焦らず、時の流れに任せて更年期とじょうずに付き合おうと思えるのは、周りの人の支えがあるからだと実感しました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:桜井 さとこ/50代女性。子どもが巣立ち、夫婦2人暮らし。夫と同い年なので互いの体の不調は理解し合おうと思っていても、なかなか理解し合えない。現在、筋トレマニアの夫はいたって健康体、私は更年期真っただ中。凸凹夫婦だけどなんとかうまくやっている。
イラスト/おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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