2週間も生理がこない!
私は教師をしていて、仕事柄、年度始めは忙しい時期です。どうしても作業に追われてドタバタしてしまい、ストレスの影響もあるのか、生理が数日から1週間、遅れることがありました。
そんななか、結婚を前提にお付き合いしていた彼と同棲を開始。交際スタートから半年後の5月、私が32歳になったばかりのことでした。
そして、同棲開始から1カ月後の6月。当時、新型コロナの影響で新学期のスタートが遅れ、「ようやく通常通りに働きだせるぞ!」というタイミングで、生理がきていないことに気づきました。 最初は、「年度始めの業務でバタバタしているし、例年と業務状況もいろいろと違うから、そのストレスで遅れているのかな?」と思いました。でも、生理予定日から2週間以上も生理がきていませんでした。
これまで、生理が遅れることはあっても、数日から1週間程度。それなのに2週間経っても生理がこないということは……。
婦人科へ行くと…
もしかして……妊娠? 彼とは常々「子どもが欲しい」という話をしていて、このとき、タイミングはいつでもいいかなと思っていました。まさか一緒に暮らし始めて1カ月で妊娠するとは!という気持ちで、妊娠検査薬を使ってみると……。結果は陰性。
「じゃあ、なぜ生理がこないの?」と不安になり、私は婦人科を受診することにしました。
医師に状況を説明し、いろいろ見てもらうと、妊娠はしておらず、生理が遅れていたのはストレスの影響でしょうとのこと。
ただ、検査をした際に、なんと卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)があることがわかったのです! 手術が必要な大きさで「今すぐ、手術しましょう」と言われてびっくりしてしまいました。
生理の遅れ以外に、生理について何も異常は感じていなかった私。医師によると、「卵巣嚢腫があっても自覚症状がないことが多く、気づきにくい」とのこと。腫瘍が大きくなると、おなかが張る感覚があったり、尿意が近くなったりといったことがあるようですが、私の場合はまったくなく気づきませんでした。
このときまだコロナ禍だったということもあって、病院側の入院準備にしばらく時間がかかると言われたものの、幸いにも1週間後には病院から連絡がきて、初診から3週間後に入院。無事に手術を受けられました。この時期、面会も厳しかったのですが、そんな中でも彼は可能な限り病院にきて、私を支えてくれました。「彼と結婚しても大丈夫!」と確信した瞬間でもありました。
体の状態が落ち着き、大きな仕事が終わったタイミングで改めて妊活を開始。その後、第一子を妊娠、出産することができました。今はかわいい子どもと、やさしくて頼もしい夫と3人、仲良く過ごしています!
「妊娠じゃないならどうして生理がこないのだろう」と婦人科を受診したところ、まさかの病気が見つかるという衝撃体験でした。定期的な婦人科検診の大切さを改めて実感しましたし、体の異変を見逃さず、婦人科を受診してよかったと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
文:林田朋子/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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