"衣類のUVカット"教えてくれたのは「アダストリア市川さん」
株式会社アダストリア 生産本部 素材開発部 ニットチーム
市川王志さん
2000年、三井物産インターファッションに新卒入社。ファッション業界でのキャリアを百貨店向けアパレル向けのニット営業・生産管理担当としてスタート。
2008年からは、ニットOEM/ODM会社にて4年間勤務。素材調達、選定から生産に至るまでの実務経験を積み、10社以上のセレクトショップや百貨店向けアパレル向けの営業担当を経験。
2012年にはNATURAL NINE(現アダストリア)に入社。翌2013年より、R&D事業本部にてニット素材開発および調達業務を中心に担当。
社内ブランド向けの開発展示会運営メンバーとして、わくわくする新しい素材開発のため常にチャレンジし続けている。
教えて!市川さん!「衣類のUVカット」正しい知識!
今回、アダストリアの市川さんに教えてもらった「UVカット衣類の正しい知識」は次のとおり!
・紫外線、本当にカットされている?見分け方や基準は?
・UVカット率とUPFの違いは?素材の違いや色・効果について
・UVカット機能がない普通の服でも紫外線は防げる?
どれも気になるけど、意外と知らないことばかり。順番に解説していただきます!
【質問】UVカット衣類の見分け方について
Q 衣類のUVカット機能の「確かな証拠や基準・見分け方」などはありますか?
購入時にいくつかのポイントをチェックすることで、UVカット機能の有無を見分けられます。
目安になるのが、タグや下げ札に書かれている「UPF40+」や「UPF50+」などの表記。
これは紫外線防止効果の高さを示す指標で、数値が高いほど効果も高いとされています!
また、素材にも注目を。
ポリエステルやナイロンはUVカットに適した素材である一方、綿や麻は紫外線を通しやすいため、「UVカット加工済み」などの表記があるかどうかを確認すると安心ですよ。
さらに確実な証明を求めるなら、販売元が行った機能試験の検査報告書があるかどうかも1つの判断材料になります(ただし一般入手は難しい場合もあります)。
【質問】UVカット衣類の素材・性能に関する疑問
Q 「UVカット率90%」や「UPF50+」など色々表記がありますが、何を基準に選べばいいですか?
少しややこしく感じるUVカット表示ですが、選ぶなら「UPF50+」がひとつの目安になります。
これは紫外線を95%以上カットできるという、厳しい基準をクリアした表示。
何もしない素肌に比べて、約50倍も紫外線を防げるとされています。
また、色や素材にも注目を。
黒や紺など濃い色は、淡い色よりも紫外線カット効果が高めですが、そのぶん熱がこもりやすいので真夏は注意が必要です。
薄手でもしっかり密に織られた素材なら安心ですが、透け感のある生地は紫外線が通りやすいので避けた方がベター!
表示と素材の特徴、どちらもチェックしながら、自分に合ったUV対策を選んでみてくださいね。
【質問】普通の衣類とUVカット機能付き衣類、その差は?
Q UVカット機能のない衣類で紫外線はどの程度防げているものなのでしょうか?
実は、UVカット機能がない普通の衣類では、紫外線を完全には防ぎきれないこともあるんです。
特に綿素材や編み物のカーディガンなどは、繊維のすき間から紫外線が通りやすく、遮蔽率は30~50%ほどと言われています。
また、白やベージュなどの淡い色は、紫外線を通しやすいので注意が必要です。
紫外線が気になる季節は、UVカット機能付きの衣類を選ぶのをおすすめします!
そんなアダストリアおすすめのUVカット衣類は?
Elura(エルーラ)から展開されている、「UV素材練りこみ生地」である"アイスウィーニット"を使用したカーディガン「サマープロテクトガウンカーディガン」がおすすめ!
夏の頼れる羽織りは、涼しく快適、上品な1枚です。
オーバーサイズの身幅と細めの袖が、絶妙なメリハリシルエットを作り出します。
体のラインを拾わないゆったりとしたシルエットで、リラックス感をプラス。
UVカット、接触冷感、アンチピリングの機能が備わり、暑い季節も快適な着心地を実現。
冷房対策や旅行に重宝するデザインと豊富なカラーで、幅広いスタイリングに対応します。
UVカット衣類を正しく選んで、夏の紫外線からしっかりガード!
今回の記事では、国内有数のアパレルメーカーアダストリア"中の人"に「UVカット衣類の見分け方・効果の違い・素材選びのコツ」について教えてもらいました!
UVカット衣類は、表記や素材、色、そして着方によって効果に大きな差が出ることがわかりましたね。
UPFや素材表示をチェックするだけでも、紫外線対策はグッと安心感が増すでしょう。
「なんとなく選ぶ」から「ちゃんと選ぶ」へシフトして、肌もおしゃれも快適に守っていきましょう♪
※一部AI生成画像を使用しています。