三郎とミツコ宅に引き取られ、幸せに暮らしていた義母。その義母の最期の時が近づき、義母は二男嫁ユリコと三男嫁ミツコに謝りたいと言い始めました。2人へ長男嫁がひどい仕打ちをしていると知っていたものの、助ければ今度は長男が長男嫁からひどいことをされるのではと思い、何も言えなかったという義母。「ひどい義母よね。本当にごめんなさい…」と詫びたのでした。
義母の葬儀、そして亡くなったあと…
二男嫁ユリコと、三男嫁ミツコに、これまで抱えてきた気持ちを打ち明け、旅立っていった義母。義母の葬式は家族葬で、親戚が勢ぞろいして義母を送ったものの、客人もなく、長男嫁レイコもおとなしくしていたそうです。
それから1カ月後のこと。長男である一郎がミツコのもとを訪ねてきて、渡したいものがあると言って、ミツコにお金が入った封筒を差し出したのです。
---
義母は、長男への仕返しを恐れて、長男嫁の振る舞いを止められなかったにもかかわらず、やさしくしてくれた二男嫁や三男嫁に対して、ずっと申し訳なさを感じていたのでしょうね。ユリコとミツコには、義母の気持ちがしっかりと伝わっていたようですし、義母も最期にお詫びと感謝の気持ちを伝えられたことで、安心して旅立つことができたでしょう。義母との別れは悲しいことでしたが、一家そろって穏やかに見送ることができたのは、せめてもの救いでしたね。