ミツコは、里帰り出産をした娘ナナと、初孫との幸せな1カ月間を過ごし、義母もひ孫との日々を楽しむことができました。二男嫁ユリコも、夫の三兄弟もそれぞれ充実した日々を送っています。一方、長男嫁ユリコは1人ボーっとテレビを眺めるだけ。一人でぼやきながら、退屈な日々を送っていたのでした。
義母の最期の時間が近づき…
三郎とミツコ宅に引き取られてから、幸せに暮らしていた義母。その義母の最期の時が近づいていたころ、義母は二男嫁ユリコと三男嫁ミツコに謝りたいことがあるといい始めました。それは、義母は、長男嫁によるミツコたちへのひどい仕打ちを知っていたものの、助ければ今度は長男がレイコからひどいことをされるのではと思い、何も言えなかったことを詫びる言葉でした。
---
長男嫁レイコがミツコたちにしていることを気にしているそぶりはあったものの、何も言う様子のなかった義母。確かに息子が嫁に酷い目に遭わないように願うのは親心からでしょう。その裏で、ずっとユリコとミツコに謝りたいと思っていた義母もまた、辛い立場にいたのだと気づかされました。レイコの行動を止められなかったことへの後悔、そして嫁たちへの申し訳ない気持ちを抱えながら生きてきた義母の告白は、胸を締め付けられます。家族間で問題が起きた時は、見て見ぬふりをするのではなく、勇気を出して向き合い、話し合うことの大切さを改めて考えさせられますね。