ある朝、突然立てなくなった
それは本当に突然起きた出来事でした。目覚めた瞬間から世界がぐるぐると回り、立ち上がることができず、そのまま床に倒れ込みました。耳鳴りもひどく、まるで機械音のような不快な音が頭の中で響き続けていました。
近くに脳神経外科があるので診てもらおうと、少し良くなった段階で病院へ向かいました。しかし、再びめまいがひどくなり、気付いたときには救急車で運ばれていました。後から聞いたところ、通りがかった方が救急車を呼んでくださったそうです。救急で採血と点滴、そしてCTを撮りましたが、脳には異常はありませんでした。
聴力検査で見つかった意外な事実
後日、救急で運ばれた耳鼻科を再受診し、詳しく聴力検査を受けました。そこで初めて、右耳の聴力が落ちているという事実が判明しました。救急では「メニエール病(内耳にリンパ液が過剰にたまることで起こる病気)ではないか」と言われていたのですが、医師の話では「ストレス性の難聴」だろうとのこと。聴力障害を引き起こす聴神経腫瘍などの可能性も低いとのことで安心しました。
耳が聞こえづらくなっていることには、日常生活の中ではまったく気付いていませんでした。それだけに検査結果は少なからずショックでした。原因もはっきりしたものではないので、何かのきっかけで、体が悲鳴を上げたのかもしれません。
医師の見立ては「生活の乱れ」
医師から告げられたのは、「40代という年齢を考えると、ストレスや睡眠不足、運動不足が重なった結果ではないか」という見解でした。特別な病気が見つからなかった安心感と同時に、「このままではいけない」という焦りも生まれました。
自分の最近の生活習慣を見直してみると、子ども中心の生活にし過ぎている部分はあるなと感じました。子どもの習い事に合わせて生活しているので、寝る時間は毎日12時を超えるし、毎日の食事も気付いたら何も食べていないこともしばしば。体調が多少悪い日でも家事や洗濯は休めないし、自分の時間を家族に捧げ過ぎていて、自分の生活習慣をないがしろにしていた部分が大きかったと感じました。
まとめ
それから1カ月ほどたって、安静に過ごしているのでめまいが起こることは少なくなっています。しかし耳鳴りは頻繁に続いている状態なので、定期的に通院をしています。それ以降、聴力は落ち着いており、めまいは難聴によって引き起こされた症状だろうと医師から言われています。ただ、40代に差しかかり、体が教えてくれたサインを大切にしたいと思うようになりました。無理をし過すぎない、休む勇気を持つことが必要な年代なのだなと感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:徳 衿唯/40代。最近夫が「サウナー」になり、誘われるのでついていったある場所で「ロウリュウ」を体験。サウナの醍醐味を体感し、「サウナー」一歩手前な専業主婦。
イラスト/マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
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