京都を満喫中、お尻に嫌~な感触が…
約5年ぶりに訪れた京の町並み、そして彼と着物姿で楽しむデートに、私の心は躍っていました。まずは伏見稲荷大社に足を運び、連なる鳥居の前でパシャリと写真撮影。その後も出店でソフトクリームやお団子を食べたり、舞妓さんと記念撮影したりと観光を満喫していました。
違和感に気が付いたのは、京都散策を満喫した夕方の17時ころ。太もものあたりにヒヤリとした嫌な感触があり、「まさか!」と思ってトイレへ駆け込みました。
まさかの生理で、着物に血がべったり
慌ててトイレの個室で確認すると、まさかの生理襲来。予定より1週間も早い訪れに、「よりによって今!?」とモチベーションはだだ下がりです。さらにショックだったのが、下着から漏れ出した血が着物を汚してしまっていたこと……。布地が暗い色だったのでひと目ではわかりづらいものの、明るい照明の下で見ると、お尻の辺りがじんわり血で染まり黒ずんでいました。
「こんな姿で出歩いていたのも恥ずかしいし、何よりレンタルした着物を血で汚してしまった。どうしよう……」。私はとりあえず生理用ナプキンをつけ、泣きそうな気持ちでトイレをあとにしました。
スタッフさんのやさしさに救われる
私服はレンタル店に預けてあるため、嫌でも着物姿のまま店舗に返却へいかなければなりません。彼氏に慰められながら、情けない気持ちで店へ足を運びました。
幸いなことに返却時には、私たち以外にお客さんはいないようでした。「おかえりなさいませ~」とお店の人が出迎えてくれた瞬間、私は頭を下げて謝罪。叱られることも覚悟していましたが、事情を聞いたお店の人は、むしろ心配そうに「それは大変でしたね」とやさしく気遣ってくださいました。
弁償代を請求されることもなく、それどころか「女の子は仕方ないよね。よくあることだから、気にしないでね」と笑ってくださった神対応に、心が温かくなりました。
◇ ◇ ◇ ◇
ハラハラした場面もありましたが、店員さんのお気づかいもあり、結果的に「京都の着物観光」はとても素敵な思い出になりました。もしもまた着物をレンタルして京都を巡る際は、しっかりと生理対策をして、今回お世話になった着物店に再び足を運びたいなと思います。
著者/鮭いくら
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
続いてのお話は、遊園地でのデート中、パニック状態の私に彼が……!?
「ズボンのところ…」彼のひと言で頭が真っ白に。焦っている私に彼が…!?
デート中に突然の生理、思わずパニックに
その日は遊園地へデートにきていた私たち。夏の暑い日だったこともあって、汗をかなりかいてしまっていました。そのためか、私は生理が始まったことに気が付きませんでした。
そしてアトラクションに乗ったあと、彼から突然こんな言葉をかけられたのです。
「ズボンのところ……血っぽいの付いてるけど大丈夫?」
私ははっとしました。トイレに行って確認してみたところ、ズボンには真っ赤な経血のシミが。私の頭は真っ白になりました。
突然の生理…そのとき、彼氏の行動は?
トイレからパニック状態で出てきた私に対して、彼氏は「大丈夫? 生理?」と声をかけて背中をさすってくれました。
そして、彼が羽織っていたカーディガンを私に貸してくれて、「とりあえず腰に巻いておきなよ。そしたら、ズボン買いに行こうか?」と声をかけてくれたのです。
私はデートを台無しにしてしまったという罪悪感もあり、「カーディガン 、汚れちゃうかも……」と彼に言いました。けれど、彼は「いいから」とやさしい言葉をかけてくれました。
女性特有の悩みに共感してくれてうれしかった
その後、近くにアパレルショップがあることがわかり、ズボンを購入しに行きました。お店があってよかった、と安心したのをよく覚えています。替えのズボンだけでなく、生理用品も購入できたおかげで、無事にその後は気持ちを切り替えて、彼とのデートを1日を満喫することができました。
あのとき、デートを台無しにしてしまった……という罪悪感を晴らしてくれたこと。私を受け止めた上で、受容して行動してくれたこと。そんな彼のやさしさには今もなお、感謝が尽きません。
◇ ◇ ◇ ◇
男性にとって、生理を理解するのは難しいかもしれません。そんな中で、私の場合は、パートナーがやさしい対応をしてくれたおかげで心から助かったと感じました。また、今後はもう少し気をつけないとなぁ……と反省する良い機会にもなりました。
これを機に、出先でもしっかり対策できるように、生理の時期をカレンダーで管理するようにした私。彼に助けられると同時に、教訓を得ることもできた出来事でした。
著者/きゅー
イラスト/かたくりこ
監修/助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
今回は、「夏デート中の生理トラブルにまつわるエピソード」をご紹介しました。楽しいデート中、生理によって着ていた服が血で汚れてしまうと、気持ちが落ち込んでしまいますよね。目一杯デートを楽しむためにも、予定日より早く生理がきてしまう可能性を考慮して、万全な対策でのぞみたいものですね。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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