副学長が仕向けた妊婦に対する職場の雰囲気と、自身が好意を寄せる人物がかれんの味方をしていることも相まって、音無かれんに嫌がらせを始めた袴田先生。過去にマタハラ被害を受けたことのある先輩は、かれんを馬鹿にした発言を続ける袴田先生を一喝し、かれんを守ってくれました。その様子を見ていた副学校長はおもしろがり、袴田先生を利用することを企み、副学校長が袴田先生を呼び出し……。
副学校長がさらなるマタハラに動き出す…!
袴田先生が、音無かれんへの嫌がらせで、倉庫室の資料整理を押し付けていたのを見ていた副学長は、袴田先生を呼び出し、有無を言わせない形で、公開授業担当をかれんにするように命令。職員会議で、公開授業を担当するように言われたかれんは、妊娠中が故にそのときの体調が大丈夫か悩みつつも、断ればまた妊婦様と言われかねないという思いと出世を企む袴田先生の「(体調不良の場合の)代わりは私が務めるから」という言葉に、しぶしぶ引き受けたのでした。
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研究授業(公開授業)は、教育現場をよりよくしていくために、校内や校外の教員に授業を公開し、知識や授業のノウハウを共有する大切な機会です。そんな場を“マタハラの舞台”にしようとする副学校長…。本当に怖いですね。
妊婦さんは一見元気そうに見えても、体調は不安定で、思わぬきっかけで崩れてしまうことがあります。そんな中で「休みにくい仕事」や「負担の大きな業務」を押しつけることは、母体にも赤ちゃんにも大きなリスクになりかねません。
副校長や袴田先生のように妊婦への嫌がらせや理不尽な対応をする姿は、周囲もしっかり見ています。職場は誰にとっても働きやすい場であるべきもの。妊婦さんも同じです。「妊娠中の人が安心して働ける環境」を意識し、思いやりを持った対応を心がけたいですね。