研究授業を引き受けたものの、相変わらずつわりがひどいかれん。吐き気をやり過ごしながら仕事を頑張ろうとするかれんに、副学校長は暴言を吐いたうえ、「もし(研究授業で)ミスをして、私の顔に泥をぬるようなことがあったら、あなたが戻ってくる場所はありません♡」というのです。このままだと、副学校長にゴミのように捨てられると感じたかれんは、今の自分にできることを考え、マタハラ副学校長の思惑通りにはならず、必ず研究授業をやり遂げると決心したのです。
ついに、運命の研究授業の日が!
ついにやってきた、研究授業の日。かれんは妊娠7カ月になっていました。
妊娠してからというもの、マタハラを繰り返す副学校長のさしがねで、仲間はずれにされたり、来るべき連絡が来なかったり、それによって孤立したり…とつらい思いをしてきたかれん。しかし、必ずや研究授業を成功させて、副学校長を見返し、おなかの赤ちゃんも自分のキャリアも守ってみせると意気込んでいました。
そして、研究授業がスタート。かれんは、思っていた以上に参観者が多く、またお偉いさんばかりであるうえ、その視線が冷たいことに身が引き締まる思いでした。一方、参観していた副学校長は、授業がつまらないとあくびをし、さらににこやかに話しかける教育長にも、ぼけーっとしながら生返事。
そんな副学校長の態度を見ていた学校長は、「教育長の前で、いつもあんな態度を!? 何を考えているんだ!」と怒りに拳を震わせるのでした。
そんなことがありながらも、研究授業は無事に終了。先輩にも「よかったじゃん!ミスなし最高!」と言われ、かれんはようやくホッとしました。
-----
これまでの副学校長からのマタハラを見返すため、そしてこれまでコツコツと積み上げてきたキャリアを守るため、そして何よりおなかの赤ちゃんと自分の授業を受けている子どもたちのために、研究授業を成功させたかれん。努力は必ず報われるという言葉を身をもって示しましたね!
一方で、副学校長はマタハラや保身にばかり夢中で、いちばん優先すべき子どもたちへの教育についてはあまり関心がない様子。それがついに、夫である学校長の前で露呈してしまいました。これまで、職場の妊婦につらく当たってきたツケが回ってきた感じでしょうか。
努力してきたかれんと、他人への嫌がらせばかりしてきた副学校長。最後に笑うのは、やっぱり努力してきた人であってほしいですね。