近年の核家族率増加により、お子さんが生まれるとママの負担が大きくなってしまうことが問題視されています。日夜関係なく家事に育児に追われてヘトヘト……。そんなとき、パパの理解と協力が唯一の救いです。夫婦2人で助け合い子育てしていくのが理想的な形ですが、実際はどのくらいのパパが育児参加しているのでしょうか。約1,000人のママを対象にアンケートを実施し、各家庭の育児分担について調査してみました。
Q. 今のパパとの育児分担に満足していますか?
まずはシンプルな質問から。なんと、半数以上が「今の形に満足している」と答えてくれました! それだけ育児に協力的なパパが増えているということですね。具体的にはどんなことをしてくれているのでしょうか?
いつも助けてくれるパパに、3つの「ありがとう」
「父親なんだから当たり前」なことでも、感謝の気持ちを持って「ありがとう」と言葉にすることが家庭円満・夫婦円満の秘訣です。“満足している”派のなかでも、そうやって労わりあっているパパとママが多くみられました。なかでも特に声が多かった3つの「パパありがとう」をご紹介します!
<子どもをかわいがってくれてありがとう!>
「パパが大好きで2人で公園など遊びに行ってくれる」
「週末の朝はパパが子どもを連れてお散歩に。私はゆっくり起きて朝食の準備。掃除洗濯。お散歩から帰ってくるとみんなで朝食を!!」
「家にいると、子の面倒を率先して見てくれる夫。子が『トイレに行きたい』と言えば、自ら一緒に行ってくれたり。トイトレ中、壁に貼ったうんち出たら貼るシールを見て『最近便秘だね』等、子の体調を気づかってくれているのがわかった」
「子どもとじゃれて遊ぶ時間は少ないかもしれないけれど、娘はお父ちゃん大好き。それは、やっぱり嫌がらずにおむつ交換やミルク作りはしてくれているのを見ていたからではないかと思うのです。まだまだ、手のかかる乳児や2歳児。それでも、子どもが入院したり、ケガをしたときには毎日ではないけど、病院に来てくれたり、連れていってくれて、子どもたちの事を大切に思っていることがこちらにとても伝わってくるからです」
「妊娠、出産を経験する前は赤ちゃんなんて……なんて言ってた旦那さんがすごく溺愛してる姿を見れる」
「仕事から帰ったら子ども中心に生活してくれるし、お風呂は毎日、おむつやミルクも積極的に替えてくれる。かわいくて仕方ないようでよかった」
<ママの代わりになってくれてありがとう!>
「こちらからお願いしなくても、おむつが汚れてたら替えてくれるし、子どもの様子の変化に気がついてすぐ動いてくれる」
「とても育児に積極的で、ミルク、寝かしつけ、おむつ替えなど率先してやってくれます。夜中も泣いていたら一度は必ず起き、おむつ替えをしてくれます」
「子ども2人のお風呂と上の子の寝かしつけをパパがやってくれています。そのためにパパは子どもが生まれてからほとんど残業しないで帰って来てくれています。そのため、たまに飲み会や出張でパパがいないとてんてこ舞いです。ママの手伝いという感じではなく、協力して2人で育児をしていると実感できます」
「夜中や明け方に何度か起きる息子と、休みの前日は隣で寝てくれることがとても助かります。主人の休みの前日はよく眠れるので、それが1番感謝です」
「産後家に戻ってきたときも家事をすべてやってくれ、夜中も私よりも先に赤ちゃんの泣き声で起きたり抱っこで寝かしつけてくれたり本当にすごいと思った」
「パパは仕事が終わるのがとても遅く疲れているけれど、夜中に子どもが泣けば私に寝ていていいよと言いながら抱っこして寝かしつけてくれるので、日中は自分が育児を頑張れる」
「育児日記のつけ方も把握してくれてて、おむつに気付いたら何も言わずに交換して、記録までしてくれる」
「昨年主人が1年育休をとり、私が仕事復帰しました。そのため、子どもの世話から家事までをすべて主人がこなしてくれました。その経験があるため、2人とも仕事復帰し、子どもが2人に増えても積極的に家事・育児ともしてくれます」
<ママを労ってくれてありがとう!>
「毎日お風呂に入れてくれて、夜や休日は積極的にあやしてくれる。ごはん中に泣いたときはママは食べてていいよと言ってすぐに席を立ってあやしてくれる」
「仕事が大変ななか、休みのときは家族と遊んでくれることで、本当に感謝しています。きちんとその言葉も伝えるようにしています」
「ママ友さんたちの苦労話や不満を聞くと、わが家は子育てしながらも『子ども3人は欲しいな』なんて思えるのは恵まれていることだと感じる。パパの協力や理解がなくては2人目・3人目なんて考えられないらしいと聞いて」
「『ありがとう』と言うと、『当たり前のことだから』と言ってくれた」
「お風呂は3人で入っていますが、まず夫が入り洗い終わると私と子どもが入ります。子どもにかけ湯だけして夫と温まってもらい、その間に私が洗います。その後私が温まってる間に夫が子どもを洗い、夫はそのまま出て服を着たりしている間2人で温まり、そして子どもにクリーム塗って、服を着せてくれます。その後はゆっくりお風呂につかれるので毎日まったりできてます」
「双子育児で周りに身内がいない状況で頑張っています! 私も出産後から実家から離れた夫の元に引越しをしました! とにかく2人で協力して育児しています!夫は、母親並にしてくれています。本当に自慢のパパです!」
「ほぼ毎日『ありがとう』をお互いに言って、思い合えるようにしています。そうする事でストレスや疲れが緩和され、また頑張ろうとお互いに思えます!」
「産後うつになり、子どもがかわいく思えなかったとき、『家事も育児もしなくていいから休んで』と家事、育児をすべて引き受けてくれました。おかげで産後うつの症状もおさまりはじめ、今は子どもがかわいくて仕方ありません」
「消防士という職業柄、家にいる時間も多く、家事に育児にとても参加してくれているからです。その上、仕事で1日次の日の朝までいないときも『息子のお世話ありがとう。お疲れ様』と声をかけてくれます。主人も夜勤で疲れているところ、息子を目一杯かわいがって、泣いているとすぐに飛んできてくれます」
家庭のことに「我関せず」のダメパパたち
育児にまったく興味ナシの非協力的なパパがいるのも事実。続いてご紹介するのは、そんなダメパパたちのエピソードです。日中お仕事で疲れているのはわかるんだけど……ママはお手伝いさんじゃないですよ! と、よその家庭ながらつい言いたくなってしまいます。
<とりあえず放置するパパ>
「外ではイクメンアピール。家では泣いている子どもを放置」
「寝かしつけにおいて、2人の子どもが連鎖反応で、なかなか寝つけないときに、1人でも見てくれると助かるが、1人いびきをかいて寝ている」
「私が家事をしているときに、ぐずっていても構わずテレビやパソコンに夢中で遊び相手になってくれない」
「以前、子どもの夜泣きで悩んでいた際に、泣き喚くわが子をあやすことなく睨み、私に『近所迷惑ですよ!』とそっぽ向いて寝られたときには殺意が湧きました。大きくなっても自分から育児には参加してくれません」
「子どもの寝かしつけのとき、布団のかけ方を指示したら、それなら全部自分でしろと言われた。育児は手伝ってるとしか思っていない」
「やはり、毎日の基本的なお世話の担当は仕事の関係上、私がすることになるのですが。休みの日くらいは半分半分で見てあげたいのに。朝もいつまででものんびり寝ている旦那さん。起きてきても、こちらからお願いしないと子どものことをしてくれないので、休むヒマなし! ってかんじです。こっちはバタバタ朝から動きまわっているのに、のんびりTV見て、出かける準備も自分のことだけ。ゆっくり髪の毛をセットしているのを見るとイラっとしちゃいますね。(私もヘアアレンジしたいけど、そんな私にかけてる時間ないのでサッと、ひとつくくりだし)」
「夫も育児休暇中ですが、夜遅くまで起きて遊んでいて、朝は寝ています。育児休暇の意味がないです」
「上にも子どもが2人いて、そっちからもあれは~、これは~、といろいろ聞いたりやったりしているときにおむつ交換だとか、泣いてるからとかって諦めて私にバトンタッチしてきて、自分はお酒飲んでテレビ見てたから『私はひとりしかいないのに、あっちもこっちもできるかー!』とキレた」
「子どもが機嫌が良いときに遊んでくれていたのですが、5分もしないうちに泣き出してしまい、おなかが減ってるからだ! と投げ出されました。自分に都合がよかったら遊んで、悪くなったら私にポイッ! お風呂にまで連れてきたときは、酷い!! と思いました」
<ケータイ依存パパ>
「ケータイのゲームにハマっていて暇さえあればケータイをいじっていて、子どもの相手も片手間にしている。子どもが寝るまでは控えてもらってもっと遊んであげてほしい」
「スマホを見たりゲームをする時間があるなら、もう少し育児を手伝ってほしい」
「泣いていても、携帯ばかり構っていてあやしてくれない」
「おむつが臭いのに替えてくれなかったり、夜帰ってきてから少し休むのはいいのですが、ずっと携帯をいじっていて見ていて腹が立ちます。携帯がしたいなら別にいても居なくてもと思ってしまいます」
「満足と言ったら満足なのだが、周りでワーワー言っているときにケータイゲームをするのをやめてほしい。子どもたちからも不満の声があがっている」
「ほとんど私任せにしようとする。家事がしたくて、赤ちゃん見ておいてとお願いしても、本当に見ているだけか側でスマホをいじっている。泣き出したりおむつが濡れると私を呼ぶので、それくらい対処してほしい」
「赤ちゃんの相手はぼぼしない。上の子と遊んであげるかと思えば携帯片手に生返事」
<お手伝いスタンスのパパ>
「やってあげている感を感じることがある」
「休日の朝などおむつ替えを頼むと、わかった、やってあげましょうとか言う。誰の子なんだよと思う」
「もっと強力してくれたら、なんでもスムーズにいく。少しやっただけで、偉そうにされるから腹が立つ」
「自分も育児すべき立場なのにお手伝い感覚でいること」
「何をするにも受動的でお手伝いの感覚でいるので、いちいち言わなきゃやってくれないところが少し不満」
「出かける用意をするとき、私は子どもの用意なども考えながら早く起きて準備をするが、パパはゆっくり起きて、自分の支度が終わるとゆっくりスマホゲームをしている。育児を『手伝う』気分でいるため、自分から主体的に動いてくれない」
「娘が大泣きしたとき、夫は『どうしたのー?』と言いつつ抱っこしてくれた。そこまではありがたいが座ってテレビを見ながら多少揺れるのみ。大泣きしている娘は泣きやむこともなく、結局私が駆けつけ抱っこ、立って娘を見て声かけながら全身で大きく揺れながら泣き止ませる。『やっぱりママじゃなきゃだめなんだねぇー』とパパ。じゃなくてさ、本気で泣き止ませようとしてるのかよ。テレビじゃなく娘を見なさいよ。まったく育児をしなくはないがもっとしっかりやってほしいと思いました」
満足度調査とパパの育児の実態、いかがでしたでしょうか。みなさんから寄せられたエピソードはほっこりするものからイライラさせられるものまで、なかなか読み応えがありました。何でもこなしてしまう自慢のパパがいる一方で、まったく協力してくれないパパも多くいるという現状。お子さんは2人の絆であり、宝物です。夫婦で仲良く助け合いながら子育てをしていってほしいですね。