私は帝王切開で双子を出産しました。里帰りはせず、手伝いに来てくれる人もいなかったので、退院後は夫の協力が不可欠な状況でした。そんな私が自分の体験を通して思った、パパにも知っておいてほしいことをまとめました。
初めての帝王切開、強い後陣痛に悩む
長女のときは自然分娩だったので、帝王切開は今回が初めてでした。当初は母が手伝いに来る予定でした。しかし、祖母の入院により叶わず、急きょ退院後に頼りになるのは夫だけという状況になりました。
術後は後陣痛が強く、痛み止めを数種類服用してなんとか乗り切りました。1度使うと数時間は痛み止めを使えない、という医師からの指示だったので、次の時間までやっとの思いで過ごしました。
退院時の私の状況
退院するころには後陣痛もおさまり、歩けるようになって、かなりゆっくりですが一通りのことはできるようになっていました。
しかし、痛みがまだまだあり、常に若干前かがみの状態のままでした。下着が擦れると帝王切開の傷口が痛くて、体勢を変えるときやおなかに力を入れるときは、糸が突っ張ってチクっとしたので、一つひとつの動作をおこなうのに「こう動いたら痛いかな。痛いんだろうな……」と恐怖がありました。
退院後に夫がサポートしてくれたこと
生まれてきたのが双子だったので、1日の授乳は2人合わせて20回。おむつ替えも20回になることもありました。双子ゆえのきつさ以外に、ベビーベッドからの上げ下ろしが腹筋の痛みを伴うので苦痛でした。沐浴もかなり痛かったです。
そのため、夫には沐浴や夜間の授乳を手伝ってもらい、私が座っているところに赤ちゃんを連れてきてもらっていました。そんな少しの動作でも、とてもありがたかったです。
夫との話し合い
私と赤ちゃんの退院後、夫は赤ちゃんのお世話をよくしてくれていました。それでも私は夜間の頻回授乳に加え、日中は長女の世話もあり、慢性的な寝不足でした。このままでは私の体がもたないと思い、夫と話し合いをしました。
そこで、傷もまだ痛くて少しの動作でもきついことを夫に伝えると、それからは夫が家事全般を率先してしてくれました。そのおかげでその時間に体も頭も休められ、とても助かりました。
産後は育児と家事で24時間休みなしです。それに加えてわが家は里帰りなしで、初めての双子育児とてんやわんやでした。夫婦で話し合いの時間を持って、気持ちを伝え合うことで乗り切りました。
著者:松裏幸恵
二男(二卵性の双子)一女の母。薬剤師として働きながら子育てをしている。自身の妊娠・出産・育児に関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。