妊娠・出産を終えて、夫と赤ちゃんと私の3人の生活が始まったのに、私の夫は積極的に育児をしようとしませんでした。そんなときに私が考えた作戦や、その後の夫の変化をお伝えします。
第1子妊娠! 夫は喜んでくれたのですが……
妊娠が判明し、すぐに夫へメール。仕事が終わると急いで帰宅してきてくれ、笑顔で喜んでくれました。しかし、ベビー用品に関することや、赤ちゃんの名前を考える、お宮参りはいつ行くのか? などといった細かい話には積極的に参加してこない夫。
夫はもともと物静かで、自分の意見をハッキリと言わない性格。結局いつも、最終的に決めるのは私のほうでした。
夫なりにやっているつもりだろうけど……
それでも、出産してわが子に対面したらちょっとは積極的になってくれるかなと期待していたのですが、控えめな夫は私のお願いには答えてくれても、言われたことだけやっているといった感じでした。そんな夫でも、わが子の首がすわると進んでお風呂に入れてくれるようにはなりました。
しかし、基本的に何もしない夫です。自分のひざにわが子を乗せたまま、TVに夢中……なんていうことは日常茶飯事。結局、家事や育児のほとんどを私が抱え込むことになっていきました。
夫を変えたのは感謝の言葉
不満を爆発させても、たぶんマイペースな夫には伝わらないと思った私は、夫を“その気”にさせる作戦を考えてみました。まず、ちょっとしたことでも「ありがとう」「助かった」「私がやるよりうまいね」など、夫に感謝の言葉を常に伝えるようにしたのです。
さらに、今何をしてほしいのかをやさしく具体的に伝える。これを根気よく続けていくうちに、徐々に夫は言わなくても積極的に行動してくれる頼りがいのある夫へと変わっていきました。
私の悩みを聞いてくれるまでに成長
イクメン夫になってほしい! そのために始めた言葉かけ。その甲斐あってか、今では第2子も誕生しましたが、上の子のお世話を率先してやってくれて、自ら洗濯物まで畳んでくれるようになりました。夫をイクメンに育てるつもりで始めたことは、育児だけでなく、家事の負担を軽減することにもつながりました。
……とはいえ、母親として育児については悩むことばかりです。そんなときイクメン夫という頼もしいパートナーは、母親としての私の悩みまで聞いてくれるようになりました。
私が感謝の言葉を伝えることで、そのたびに夫は自信がついたようでした。そんな夫を見ていると、私も母親として頑張らないと! と思えますし、1人で抱え込まないで夫に相談しようと思えるようになりました。これからも、頼りになるイクメン夫と育児を楽しんでいきたいです。
著者:田中もゆ
なんでもやりたがる小学1年生と、それを真似っこする可愛い2歳男児の兄弟の母。自身の育児体験をもとに執筆中。前職は保育士。