「ねぇ、つないで!」
1人の男の子が私に当たり前のように「ねぇ、Wi-Fiつないで」と言ってきたのです。最初は意味がわからず、「どういうこと?」と聞き返すと、「ソフトないから、ダウンロード版なの」とのこと。
ゲームソフトには現物のパッケージ版のほかに、ダウンロード版があるのです。わが家はパッケージ版を購入する派だったので、なじみがなく、理解に時間を要しました。
これはどうしたものか…
その子はいつもわが家に来ている子でなく、初めて遊びに来たお友だちでした。
「初対面の子のデバイスに、わが家のWi-Fiのパスワードを入力してもいいものなのか」と、少し迷いましたが断ることもできず……。
仕方がない、と心でつぶやき設定。その子はそのまま無言でゲームを開始し、私の心には少しモヤモヤが残りました。
フリーWi-Fiスポットじゃない!
数週間後、先日Wi-Fiを貸した男の子が、再びわが家へ遊びに来たのです。そしてまたしても、「Wi-Fiつなげて」と頼まれました。
私は「わが家をフリーWi-Fiスポットにしてるじゃん……」と思いつつ、設定。やはり今回もその子から「ありがとう」の一言もなく、当然のように遊び始めました。
息子のお友だちが帰ったあと、息子にその子について聞いてみると「◯◯は、いつもああやって遊んでいるからね~」とのこと。その子は他のお友だちの家でも同じようにWi-Fiを借りてゲームをしているようで、彼にとっては当たり前のことなのかもしれません。
他にもWi-Fiをつないでほしいと言う子はいましたが、しっかり「ありがとう」とお礼を言ってくれたり、あとでお母さんからも「Wi-Fiを借りちゃったみたいで、ありがとう~」と連絡が来たりしました。
人の家のものを借りたときにはお礼を言うべきだと思いますが、私はその男の子の保護者と面識がなかったこともあり、うまく注意することができなかったのでした。
Wi-Fiは目に見えないものだから実感しにくいけれど、各家庭の所有物であることはたしかです。息子と「もし何か借りることがあったときは、ありがとうの一言を相手に伝えようね」と話し合いました。
著者:富伊 凛/30代女性。2016年、2020年生まれの兄妹の母。仕事と育児の両立に苦戦し、離職を決意。都会暮らしに疲れ果て、地方移住をもくろむ。趣味はベランダ園芸。嫌いなものは、花につく悪い虫と、雨の日の電動チャリ走行。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年7月)
子どもや親の挨拶うんぬんなんて序の口
これから溜まり場になること間違い無し