風邪をひいた彼を心配しつつも
その日は、彼と電話をしながらお店へ向かいました。電話越しの彼の声は少し風邪声のように聞こえます。私は彼の体調が気になったものの、約束の時間となり電話を終えました。
久しぶりに会う友人との食事はとても楽しく、あっという間に時間が過ぎていきました。そして気がつけば深夜0時を回り、家に着くころには彼も眠ってしまったようです。体調の悪い彼に連絡するのも悪いなと思い、また翌朝、体調はどうか連絡をすることにして私もすぐに眠りにつきました。
彼のメッセージに思わず絶句
翌朝、目を覚ますと彼からメールが届いていました。そこには、「俺が風邪をひいているのに、平気で予定を楽しむなんて信じられない!」と私を非難する内容がつづられていました。どうやら彼は、私だけが長く楽しい時間を過ごしていたことが許せなかったようです。
あまりにも彼の身勝手な理由に思わず絶句してしまった私。昨晩の楽しい余韻は一瞬で消え去り、こんなにも憂うつな気持ちで1日を始めることになるとは思いもしませんでした。
延々と拗ね続ける彼
あれから何時間経っても、彼からのメールには昨晩の不満が延々とつづられていて……。私は仕方なく謝ることにしました。しかし、彼はますます拗ねてしまい埒が明きません。
そこで私は彼の気持ちが落ち着くまでしばらく連絡を控えることにしました。そして数日後、彼からメールが。「俺が風邪をひいていたのに、顔も見にこないの?」「なんでわかってくれないの?」「もっとちゃんと謝ってよ」。相変わらずの内容に私はあ然としてしまいました。
日常では好意のある人からのわがままを「かわいい」と感じることもあるでしょう。私自身も、彼のわがままを「かわいい」と感じることもありました。しかし、彼とのこの一件を通して、“わがまま”と“素直”ははき違えてはいけないなと感じました。この出来事で、相手の気持ちを考えて歩み寄ることの大切さを改めて実感しました。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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