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「-200点!母親失格!」家族に点数をつける夫→不出来な娘はいらないと怒鳴られ、置いてきたら…?

夫は家族のあらゆる行動に点数をつけ、点数が低いとののしります。体調が悪いときでさえ、手抜きを許しません。

さらに、出世欲も強い夫は、私や娘を会社の行事へ無理やり参加させ、上司やその家族へのご機嫌取りを強要するのです……。

私が上司の奥さまたちと仲良くなるのはいいとして、シャイな娘を利用して社長に取り入ろうとするのは、あまりに酷です。

 

私がためらっていると、夫は「娘の性格を矯正するいい機会だ」と言い放ちます。どうやら夫は、娘が内気なのは私が甘やかしたせいか、あるいは「無能な私」からの遺伝だと本気で思っている様子。なぜ優秀な自分に似なかったのだろうと嘆いていました。あまりの言いように、普段は温厚な私も怒りがこみ上げてきました。

 

マイナス200点の悲劇

先日、夫の会社で家族同伴の創業記念バーベキューが開催されました。もちろん、私たちも参加です。私は夫の指示通り上司の奥さまたちの輪に入り、娘は必死に社長へ話しかけようと頑張っていました。しかし、極度の緊張で、娘は社長の前でおう吐してしまったのです。

 

夫は「俺に恥をかかせやがって! 帰ったら説教だ!」と激怒。娘なりに頑張った結果なのに、そんな言い方はあんまりです。私は「娘を追い詰めないで。あなたの期待に応えようと頑張ったことを、少しは褒めてあげてほしい」と伝えました。

 

しかし、それを聞いた夫は逆上。「言い訳ばかりするな!」と暴言を吐き、娘に『マイナス200点』という最低な点数をつけたのです。

 

家に帰ってからも夫の怒りは収まりません。社長は娘をただただ心配してくれているように見えましたが、夫は社長の機嫌を損ねたと言い、私たち母娘のせいだと責め立てます。そして、「明日、菓子折りを持って2人で謝りに行け」と命令され、とうとう私の堪忍袋の緒が切れました。

 

「たった7歳の娘を出世の道具にするなんて、間違ってる!」
私がそう抗議すると、夫は「誰に養ってもらっているんだ! ただでメシが食えると思うな。お前たちは、黙って俺の出世の道具になればいいんだ!」と激怒。「俺の家族失格だ。役に立たない人間はいらない」と吐き捨てました。血の繋がった娘にすら「いらない」と言い放ったのです。

 

夫の望みを叶えた結果…

翌日、私は娘を連れて外出し、その後ひとりで帰宅しました。

 

「娘を置いて帰ってきたのか?」
「お前は母親失格だ!」

夫は、私が娘を置いてひとりで帰ってきたことに怒り出します。

 

「いないほうがいいんでしょ?」
私は昨夜、夫に「家族失格。いらない」と言われた通りにしたと言い返しました。

 

「は……?」
夫は私の返答に驚いたあと、「通報されたらどうするつもりだ!」と世間体を心配し出し、「今すぐ連れ戻せ!」と顔を真っ赤にして怒鳴ってきました。

 

娘よりも世間体を心配する夫にあきれて、私は「そんなに心配なら自分で迎えに行ったら?」と告げ、娘の居場所を教えたのです。すると夫は、「頭のおかしくなった嫁がやったことだと言ってやる」と捨て台詞を残し、慌てて家を飛び出していきました。

 

実は、娘のいる場所は社長宅。昨夜夫に命じられた通り、私と娘は菓子折りを持って謝罪に伺ったのです。泣きながら必死に「ごめんなさい」と謝る娘の姿を見て、社長ご夫妻が心配し、話を聞いてくれて……。家庭での夫の姿を知った社長が私と娘を助けると申し出てくれたのです。

 

最低点を叩き出したのは夫!

社長宅に行った夫は、社長から烈火のごとく叱責されたそうです。社長が問題視したのは、娘がおう吐した際の夫の言動。夫はまず社長の体面を気にし、謝罪の後も娘を責め続け、体調を案じる様子がなかった夫の姿に、社長は強い嫌悪感を抱いていたそうです。

 

私と娘が謝罪に伺ったとき、社長ご夫妻は温かく迎えてくれました。娘の話を聞いてくれたあと、ご夫妻は私の話にも耳を傾けてくれました。私は日頃の扱いを正直に話し、メッセージのやり取りも見せると、社長は絶句。必要なら専門機関への相談も検討すべきだと社長に諭され、私は目が覚め、娘を守るため、離婚を決意しました。

 

社長は夫を叱責したあと「夫婦で話しなさい」と言い、娘を一時的に預かってくださることに。そして、ひとりで帰宅した夫に離婚を告げた私。夫は「専業主婦のお前に何ができる」と経済力で私を支配しようとしてきましたが、私の決意は揺るぎません。

 

その後、私は弁護士に相談し、養育費の支払いや娘のことなど取り決めを行い、夫も合意の上で離婚しました。元夫はあの出来事がきっかけで社内での評価を失い、出世から遠のいたと聞きます。

 

一方、私は社長に紹介していただいた職場で働き、娘と2人で幸せに暮らしています。仕事と家事の両立は大変ですが、娘がたくさんお手伝いしてくれるので、楽しい毎日です。私と娘の未来を切り開いてくれた社長ご夫妻には感謝してもしきれません。

 

◇ ◇ ◇

 

家族のために出世を目指すことはいいことですが、家族のためではなく、利用していただけの夫。娘さんまで出世の道具にしていただなんて……信じられませんね。温かい社長ご夫妻と出会い、未来が開けたことは、本当に幸いでした。これからは、母娘2人、幸せに暮らしていってほしいです。『役に立つ』ではなく『支え合う』、そう生きていけるといいですね。

 

【取材時期:2025年8月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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