レジでどんどん距離をつめてくる女性…
私は、6歳と7歳の年子2人の息子を育てている30代の主婦です。私と息子たちは近所のスーパーへよく買い物へ行きます。そのスーパーでは最近セルフレジが導入され、息子たちは自分で商品をレジに通すのが大のお気に入り。ただ、息子たちにレジ打ちをさせると時間がかかってしまうので、セルフレジが混んでいないのを確認してからレジ打ちお願いするというのが私の中でのルールでした。
ある日、セルフレジがすいていたので、息子たちにレジ打ちをお願いしました。息子たちは、「どれからピッてする?」「バーコード、どこにあるかな?」と2人で楽しそうにおしゃべりしながら商品をレジへ通していきます。
レジ打ちが終わりに近づいたころ、私たちの後ろに高齢の女性が並びました。そのころ、他のレジは埋まっており、私たちは支払いの画面まで進んでいたので、息子たちに支払いのボタンを押すように言い、私は早くレジを譲れるようにサッと荷物をまとめます。しかし、その高齢の女性はどんどん私たちに近づいてきて、じろじろとセルフレジの画面をのぞき込んで、早く自分の番にならないだろうかという雰囲気でした。
「まだ少ししか時間経っていないけど、すごく急いでらっしゃるのかも」「息子たちにレジ打ちをさせてたから遅かったかな」と思い、慌てて息子たちの手を引いて帰ろうとする私。すると、その女性が「ちょっと待って!」と声をかけてきたのです。私は、「後ろに人がいるのに、息子たちにレジ打ちをさせていたことで文句を言われるんだろうな……」と身構えながら振り返ります。
しかし、女性は怒っているようには見えず、むしろ申し訳なさそうな表情です。そして「あの……セルフレジの操作の仕方を教えていただけませんか? 初めて操作するんだけど、店員さんは忙しそうで尋ねづらくて……」と言うではありませんか。
どうやらその女性は、私たちを急かして近づいてきたわけではなく、画面操作の仕方を確認したくてレジをのぞき込んでいたようです。話を聞いていた息子たちは「おばあちゃん、僕たちがやり方を教えてあげるよ」とニコニコしながら話しかけます。女性も「あら、ありがとうね。とても助かるわ」とうれしそうな表情を浮かべ、息子たちの説明に耳を傾けていました。
最近は想像もしないような事件が多く報道され、ついつい他人の行動を警戒してしまいがちです。しかし、今回の出来事で、自分の先入観だけで物事を判断していると、困っている人の存在に気づけないかもしれないなと感じました。今後は、周囲をよく観察し、困った人がいたら手助けできるようにしたいねと息子たちと話すきっかけとなった出来事でした。
著者:鈴木遼子/30代・ライター。7歳と6歳の年子の男の子を育てる母。毎日パワフルに活動する子どもたちに振り回される日々だが、大好きなコンビニスイーツを食べて体力を回復している。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)
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