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うっかりベランダへ締め出された「まぁパパがいるし平気か」しかし全く開けてくれず!?予想外の盲点が

妊娠7カ月ごろの話です。ある日私は、1歳の息子を見守りながら家事をしていました。しかし、洗濯物を干しにベランダへ出たタイミングで、誤って息子が鍵をかけてしまい、締め出されてしまったのです。休日で家にいた夫がすぐに助けてくれると思ったのですが……?

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。
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息子に締め出された

これは息子が1歳5カ月、私が娘を妊娠中のころの話です。その日は休日で、私は自宅で息子を遊ばせながら、家事をしていました。夫も仕事はお休み。家にはいましたが、激務が続いていたこともあり、日々の疲れを癒やすべく部屋でのんびり過ごしており、私も特にそのことに関して不満はありませんでした。

 

しかし、私が洗濯物を干しにベランダへ出たところで、事件が発生。伝い歩きができるようになってきた息子が、誤ってベランダの鍵を閉めてしまったのです! 私は締め出されてしまいましたが、まだこの時点では夫が室内にいたため、それほど焦りはありませんでした。

 

 

後追いが始まっていた息子は、窓越しに私がいるのに触れられず、案の定大泣き。私は窓を叩きながら「締め出されたから開けて~」と夫を呼びます。しかし、いくら私が窓を叩こうと、息子が泣き叫ぼうと、夫がこちらに来る気配はありません。

 

顔を真っ赤にして大泣きする息子の姿に、私はだんだん焦り始めます。夫が見ていない間に息子に危険が及んだらどうしよう……。夫に知らせようにも、スマホが手元になく、電話もできません。

 

幸いにもアパートのベランダが1階にあったことから、私は意を決してベランダの柵を飛び越えて外へ。おなかの赤ちゃんのことも心配でしたが、一刻も早く息子の安全を確保したいと必死だったので、おなかの重さやしんどさなどは感じる暇もありませんでした。そして近所に住む、あいさつを交わす程度の80歳くらいのおばあさんの家に走り、電話を貸してもらうことに。

 

 

事情を聞いたおばあさんは、驚きながらもすぐに電話を貸してくれました。電話に出た夫は、かけてきたのが私でびっくり! そのとき初めて息子が泣いていることに気づいたようです。夫が言うには、イヤホンをつけて動画を見ながらダラダラしており、まったく気づかなかったのだとか。すぐに子どもの無事は確認しましたが、「ごめんごめん」と軽くしか謝らない夫に、私がどれだけ不安だったかわかってないと不満を訴えました。

 

すると、身重の私を心配してついて来てくれたおばあさんが「ご主人、父親としての自覚が足りてないよ!」とピシャリ。「子どもをほったらかして、妊婦さんを走らせて、何かあったら取り返しがつかないよ!」と夫を諭してくれたのです。夫も事の重大さに気づいたようで、「はい……!」とおばあさんの言葉に何度も返事をし、心から反省してくれました。

 

 

走っておなかが少し張っていた私は、念のためその後ゆっくり座って休憩。張りはすぐ収まり、翌日に行った妊婦健診でも異常なく、数カ月後、無事に娘を出産できました。

 

夫が窓を開けてくれなかった予想外の理由に、「イヤホンは盲点だった……」と思いました。今回の件があってから、私たち夫婦は、どちらかが子どものそばを離れるときには、お互いにひと言声をかけるようになりました。また、夫はもう家の中ではイヤホンを使っていません。夫婦で子どもの安全を守れるよう、これからも気を引き締めていこうと誓った出来事です。

 

◇ ◇ ◇

 

妊娠中に柵を越えて走ったママさんも、家にいた息子さんも、おなかの中の娘さんも無事で本当によかったです。

 

とっさの判断でお子さんの安全を守るために行動されたようですが、妊娠中に柵を越えたり走ったりすることは、過度な腹圧がかかる可能性があるほか、体のバランスが取りづらく転倒のリスクが高まるためとても危険です。また、急な運動や無理な動作はおなかの張りや早産を引き起こす可能性もあるため、緊急時であってもなるべく周囲の助けを借りることを優先し、無理をしない行動を心がけるとよいでしょう。

 

今回のようにやむを得ない場合は、バランスを崩さないよういつもより一層注意が必要です。動いたあとに、休んでも収まらないおなかの張りや出血がある、胎動が少ないなど、いつもと違う異変を感じたら、かかりつけ医に相談しましょう。

 

また、家の中でイヤホンを使用すると周囲の音や子どもの泣き声、危険を知らせる物音に気づきにくくなるため、小さなお子さんがいる家庭では特に注意が必要です。ひとりで子どもを見ているときはイヤホンをしないようにし、夫婦でいるときも極力イヤホンはしないように心がけましょう。また、パパママのどちらかが一時的に子どもから離れる場合は、離れる前に声をかけることも大切ですね。
 

 

著者:伊東杏/30代・ライター。わが道を行く7歳の息子と、ひょうきんな5歳の娘を育てる母。夫は理屈屋。「ていねいな暮らし」に憧れ、いつか自分も……と夢見ている。

 

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年6月)

 

 

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      うちの夫は、ご飯中以外はずっとイヤホンとスマホ。家事をやってる間も手放さなくて、洗い物は洗い残しだらけ、話しかけるのも二度手間三度手間。イヤホンしてスマホ見ながらテレビやタブレットを見たり。 当然子… もっと見る
      うちの夫は、ご飯中以外はずっとイヤホンとスマホ。家事をやってる間も手放さなくて、洗い物は洗い残しだらけ、話しかけるのも二度手間三度手間。イヤホンしてスマホ見ながらテレビやタブレットを見たり。

      当然子どもの話も半分も聞いてないし、目も離してる。
      母親みたいな危機感なくて他人事で、まず母親が対応するって考えてるから、責任感ない人多いよね。

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