施設に入居した翌日、あーちゃんは愛用していたウィッグをあっさり外し、私たちが使用するかどうかを聞かないと取り出してこなくなっていました。そして、突然ウィッグを着けた自分の姿を鏡で見て「わざとらしいわね、このウィッグ」と言い始め、ワフウフさん姉妹がサイズが合っていないウィッグは似合わないと正直に伝えると「じゃあ、着けるのやめるわ!」と自ら卒業宣言。そのまま、本当にウィッグを着けなくなりました。
早く落ち着いて…!

ある日、施設に行くとあーちゃんが開口一番に父が施設に来た話をしてきました。
※たんたん:ワフウフさん姉妹の父。あーちゃんの夫。

施設には、私たち姉妹以外の面会があれば連絡をもらえるよう話をしていますが、連絡は一切ありません。

また別の日も、別の話を聞かされます。

話の出所を確認すると……。

またもや、あーちゃんの作り話であることが判明。

さらに話は続き……。

またもやすぐにバレる作り話。

作り話にはいろいろなバリエーションがあるようで……。


いろいろな話を聞かされることに……。

父が登場する話をするあーちゃんはどこかうれしそうに見えて、どんな形であれ父が自分のために動いていてほしいと期待している本心が見えた気がしました。

否定してはダメだとわかりつつ、素で冷たい返事をしてしまうことも……。環境の変化による混乱からきているものだと思うので、早く落ち着いてくれることを願うばかりです。
ある日のこと。施設に行くと、あーちゃんが開口一番に「『ご主人さまがいらっしゃいました』って言われたのよ!」と言い出しました。施設には私たち姉妹以外が面会に来たら、必ず連絡を入れてもらうようにお願いしてありますが、もちろん連絡はなし。おそらく、スタッフさんと話しているうちに、話の内容が脳内変換されていったのでしょう……。
また別の日には、父が叔父(あーちゃんの兄弟)に連絡をして「離婚の手続きを進めている」と言っていたらしいと話したあーちゃん。叔父から電話がきたという話でしたが、施設に入居する際にあーちゃんは携帯電話の番号を変えていて、その番号を叔父は知りません。つまり、これも作り話。父に関する作り話を、どこかうれしそうに話すあーちゃんの姿を見ると、どんな形であれ父には自分のために動いてほしいと望んでいるのだと感じます。
あーちゃんの作り話はこれだけでは終わらず、次々と新しいエピソードが口から出てきます。環境の変化による混乱からきているものだと思うのですが、否定してはいけないとわかっていても、何度も聞かされるうちに、つい冷たく答えてしまうことも……。早く落ち着いてくれるといいのですが。
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あーちゃんの作り話は、どれもすぐに作り話だとわかるような内容でも、聞いているほうは混乱してしまいそうです。それだけ、今のあーちゃんにとって新しい環境に順応するということは、とても大変ということを感じさせますね。
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ワフウフ