待望の赤ちゃんに障害が？夫「君はどうしたい？」妻が涙ながらに出した答えは… #お空に行ったきみ 2

しかし、喜びもつかの間、かばのきさんは妊婦健診で医師から、「首の後ろにむくみが見られます。これが見られる場合は、染色体異常の可能性が強く疑われます」と言われます。出生前診断を希望していたかばのきさんは、早めに受診するように勧められました。

 

衝撃的な告知後、かばのきさんは……？

 

※不妊治療、死産についての表現があります。苦手な方は閲覧をお控えください。また、医療行為や症状については専門家にお尋ねください。

 

 

 

 

 

 

※出生前診断とは：おなかの赤ちゃんの染色体異常や先天的な病気を調べる検査のこと。

※NIPTとは：母体の血液中のDNA断片から胎児の染色体異常を判断する検査。21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーなどの染色体異常を陰性か陽性かで判定します。

※出生前診断の非確定検査（スクリーニング検査）には、「NIPT（新型出生前診断）」のほかにも「コンバインド検査」や「母体血清マーカー検査（クアトロテスト）」などがあります。

 

 

 

「赤ちゃんに異常があるかもしれない」と告げられ、かばのきさんは、ただ泣くことしかできませんでした。

 

帰宅した夫に今後の検査について話をするも、湧き出てくるのはネガティブな感情ばかり。

 

「もし大きな異常が見つかった場合、どうしたい？」

 

夫の静かな問いに対し、かばのきさんは「産めない。私には育てられる自信がない」と答えながら、自分を薄情だと責めるのでした。

 

▼あまりにも想定外のことに、子どもの前で泣いて動揺してしまう、かばのきさん。「なんでかなあ……」という言葉から、どうにもならない運命に対する、やるせなさが感じられ、胸が締め付けられます。

 

出生前診断は、受ける前から夫婦でしっかりと話し合っておくことが非常に重要です。
検査を受けたほうがいいのか？ どのような形で結果が出るのか？ その解釈は？ 結果をどう受け止めるのか？――そうした点を含め、ご夫婦が充分に理解し、納得いくまで話し合うことが大切です。そのうえで、タイムリミットのある中でも後悔のない決断ができるといいですね。

※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。