合コンに誘われた僕
ある日の仕事の休憩時間、高校時代の同級生であるA男からいきなり、電話がかかってきました。A男は昔から高飛車な性格で、僕は彼のことが苦手。
仕方なく電話に出ると、「今夜の合コン、1人来られなくなってしまったから、代わりに来てくれよ!」と言うのです。面倒なことに巻き込まれたくなく、「仕事で遅くなりそうだから……」と断ろうとしたものの、彼は「頼むよ!!」となかなか引きません。
僕は押しに弱い性格なこともあり、「しょうがないなぁ。いいよ」との返事をしてしまったのでした。
A男が驚愕の発言をし…
そして、仕事が終わり指定のレストランへ。おしゃれな店内に圧倒されつつ個室に入ると、すでに男性が2人、女性が3人座っていました。
そのメンバーを見た僕は、「あっ!」と驚いたのですが、A男に「早く座れよ!」と促され席へ。すると、僕が椅子に座るなり、A男は笑いながら僕の仕事を下に見るような発言をしたのです。
「こいつ、介護士なんだよ。忙しいのに給料は低くて大変みたいだぜ。ちなみに俺は、IT企業で働いてる。超ホワイト企業だから、結婚するなら絶対こいつより俺のほうがいいよな?」
僕は笑ってごまかすしかなく、「はは……」とだけ返事。しかし、その場にいた女性陣は全員沈黙し、冷たい空気に。次の瞬間、僕の前に座るB子さんが、静かに言いました。
「あなた、どういう状況かわかってる?」
女性陣の職業は!?
A男は「ど、どういう状況!?」と大慌て。
「私たちも介護士なんですよ」
実は、B子さんを含め女性陣はみんな、介護士。3人は僕の職場と近い地域で働いており、交流会や勉強会で会ったことがあったのです。
今回女性陣を集めたのは合コンに参加していたもう1人の男性で、A男は彼女たちの職業を聞いていなかったよう。B子さんは「あなたのその発言、失礼すぎる! 私たちをバカにしているの?」と激怒。「いや、違うよ! 大変な仕事だなぁと思っただけで……」と必死に言い訳するA男でしたが、女性陣に笑顔が戻ることはありませんでした。
B子さんと僕のその後
その後、暗い雰囲気のまま合コンは終了。A男は相当、落ち込んでいました。
一方、僕はB子さんと帰る方向が一緒で、「A男に怒ってくれてありがとうございます。僕は何も言えず、情けないです……」と彼女にお礼。B子さんは、「いえいえ、気になさらないでください!」と言ってくれ、僕たちは仕事の話で盛り上がりました。
そして帰り際、連絡先を交換し、食事に行く約束も。ここ数年は仕事一筋で過ごしてきましたが、新しい恋の予感にワクワクしています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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