朝起きたらベッドシーツが汚れていた!
私が学生時代、同級生の女友だちの家に泊まりに行ったときのことです。その夜は生理2日目で経血量が多い日でした。就寝時、友だちが私に自身のベッドを貸してくれたため、「絶対に汚してはいけない」と、私は夜用の大きめのナプキンを着けて、ズレないようにスパッツをはき、寝ることにしました。
前日の夜、入念に準備したにもかかわらず、朝起きるとおしりの下に明らかに経血とわかるシミが。普段、寝ている間に経血が漏れたことがほとんどなかったのに、よりによって「友だちのベッドシーツ」を汚してしまったということで、私は頭が真っ白になりました。
経血のシミを見つけた友だちの反応は…
起きたばかりの私がベッドを見て放心状態でいると、友だちが私に「ぼーっとしちゃって、どうしたの?」と話しかけてきました。その瞬間、経血でベッドシーツを汚してしまったことを気持ち悪がられ、嫌われるかもしれないという恐怖と、かと言ってごまかせるものではないという思いが頭の中を走りました。
しかし、2つの気持ちのなかで何も言えずにいる私を不思議に思った友だちはベッドに近づき、私が言うよりも先に経血のシミを目にしたのです。
見つけた瞬間、友だちはただ「あら」とだけ言葉をこぼしました。
「ごめんなさい、ちゃんと対策はしていたのだけど汚しちゃった」。私はそう言って素直に謝りました。しかし心の中では、「このことが原因で、今後距離を置かれたらどうしよう」という気持ちでいっぱいだったことを覚えています。
友だちは「よし! ベッドシーツ洗うから手伝って!」と笑顔で言葉をかけてくれました。さらに、友だちがこの後も普段通りに接してくれたので、どんどん不安が消えていくとともに、友だちの懐の深さを実感。結果的に大人になった今も、彼女は私と仲良くしてくれています。
このときは、友だちと友だちのご家族の気づかいに助けられました。「今後は同じような失敗は絶対にしない、迷惑をかけない」と心に誓った瞬間でした。今も、生理中にどこかへお泊まりへ行く際などはいつも以上に経血漏れに気を付けています。
著者:橘 純香/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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