久しぶりの夫婦旅行に心弾ませていた私
出産したとき、私たち夫婦は「子どもが小さくても月に1回は夫婦旅行をしよう」と話し合っていました。しかし実際には子どもを実家に預けてまで旅行に行くことはなかなかできず、結局2人きりの旅行など十数年かないませんでした。
やっと子どもたちも大きくなり、一泊で夫婦旅行に行くことに。ただ、私は生理が心配でした。せっかくの旅行中に経血漏れを気にしたり、イライラしたりすることはどうしても避けたかったので、生理が重ならない日程で計画を立てたのです。
まさか! 旅行当日の朝に予想外の生理
楽しみにしていた旅行当日の朝のことです。出発前にトイレに行ったところ、生理が始まっていました。私の場合、今まで生理周期は規則正しく、ズレるといったことはまったく想定していなかったため、5~6日も早く始まったことに驚くばかりでした。
ショーツに薄くついた経血を見て「まさか!」と思いましたが、「とにかくまだ始まったばかり。焦ることはない」と自分に言い聞かせ、生理用品の準備をしっかりとして出発。
しかし、なんとなく不安がよぎり、スタートからちょっぴり暗い気分になってしまいました。
ボロボロの私は夫のひと言に救われた
生理初日だし、経血もそんなに多くはないだろう。漏れることはないはず……そう思っていました。しかし、不安は的中。昼食時には経血で下着が汚れていたのです。そして、ホテルに着いたときには、お気に入りのスカートも汚してしまったことに気づき、気分は一気に落ちてしまいました。
このときの生理初日は、とにかく失敗続き。そのため、ホテルでは経血漏れがないように、いつもよりしっかりガードして眠りました。しかし、万全の対策にもかかわらず、翌朝、確認するとシーツには経血漏れをしてしまいました……。
まずは汚したものをきれいにしなくては、と汚したシーツを洗面所で洗いながら、私はなんだか情けなくなって……。涙が出そうになったそのとき、夫がひと言、私に声をかけてくれました。
「生理のおかげで、わが家に息子が生まれたんだから、生理には感謝しないとな!」
夫の言葉は底抜けに明るく、また私が思ってもいなかったこと。夫のこのひと言で、私はネガティブになっていた気持ちが一気に吹き飛んだ気がしました。前向きな夫らしい発想のひと言が、私の沈んだ気持ちをパッと明るくしてくれたのです。
夫の天真爛漫なひと言で元気になった私は、ネガティブな気持ちはまるでなかったかのように、その日1日明るい気分で旅行を楽しみ、帰路につくことができました。ちなみに、ホテルにはシーツを汚してしまい洗ったことを伝え、謝罪しました。
何事にも前向きすぎる夫の性格にはたまに不満を感じることもありますが、今回ばかりは夫なりのひと言に救われました。
著者:SAKURA/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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