幼少期の苦い思い出
ある日の給食は、主食がパンの日。詳しくは覚えていませんが、たしかコッペパンにコーンスープ、それに何かおかずがついていたと思います。いつものように給食を食べようとした私は、まずコーンスープを手に取りました。ところが、その拍子にうっかりスープを机の上にこぼしてしまったのです。
幸い、こぼした量は少なかったので、教室に常備されていた共有のトイレットペーパーを使って拭き取りました。雑巾を取りに行くほどでもなかったためです。拭き終わった後、使用済みのトイレットペーパーをそのまま机の上に置いておくのが嫌で、なぜか私はそのまま机の中にしまってしまいました。
ベタつかないように多めに巻いていたこともあり、「後で捨てに行けばいいや」と軽く考えていたのだと思います。しかし、給食が終わるころには、そんなことはすっかり頭から抜け落ちていました。
どこからともなく異臭が…
それから数日後のこと。授業中、机に突っ伏して寝ようとしたとき、強烈なにおいが鼻をつきました。どこからともなく、まるで“便”のような異臭が漂っていたのです。私は自分の服や机の表面、カバンなど、考えられる場所のにおいを嗅いでみましたが原因はわからず……。「もしかして隣の子が……?」と疑ったほどです。
それでもにおいが気になって仕方なくなり、授業後に机の中をよく探してみたところ、道具箱の奥から、例のトイレットペーパーの塊が出てきました。すっかり忘れていた、あの日のものでした。すぐさまそれをゴミ箱に捨てると、あれだけ悩まされていた異臭はピタリと消えました。
痛い教訓に
この出来事をきっかけに、私は「後でやろう」はやめようと思うようになりました。忘れてしまうと、後でとんでもない後悔につながる——そんな経験を、小学生の私は身をもって学んだのです。
あの一件以降、私は机の中をきれいに保つようになり、家でも自分の部屋をこまめに片づけるようになりました。「すぐにやる」「後回しにしない」という意識が身についたことで、少しずつですが行動にも変化が現れた気がします。
まとめ
今思い返しても、あの“忘れられたトイレットペーパー”が教えてくれたことは、決して小さくなかったと感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:小野寺里奈/20代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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