『あなたの「ひかがみ」を、指してください』と言われたら、どこを指しますか?
「手を挙げてください」「足を組んでください」と指示されたら、誰でも迷わずその行動ができますよね。
では、『あなたの「ひかがみ」を、指してください』と訊かれたら、あなたはすぐに指さすことができますか?
「そんな体の部位、聞いたことない!」
「なんとなく知っているけど、確信はないな……」
そう思った方も多いのではないでしょうか。実は「ひかがみ」は、私たちの身体にあるごく身近な部分を指す言葉なんです。
この記事では、そんな「ひかがみ」がどこを指すのかをクイズ形式でご紹介。答えがわかるまで、じっくり考えてみてくださいね。
さあ、正解発表!「ひかがみ」は身体のあの部分だった!
正解は……
膝の裏側(ひざのうらがわ)です!
「ひかがみ」とは、膝を曲げたときにできる、くぼんだ部分のことを指す言葉です。
漢字では「膕(ひかがみ)」と書かれ、「膝(ひざ)」と「鏡(かがみ、裏側の意味)」を合わせた言葉が語源だと言われています。古くは「ひざがみ」とも呼ばれていました。
まさか、膝の裏にそんな名前があったとは!と驚いた方もいるのではないでしょうか。
「ひかがみ」と「ふくらはぎ」ってどう違うの?意外と知らない体の豆知識
「ひかがみ」の場所は分かったけれど、「ふくらはぎ」とはどう違うの?と疑問に思った方もいるかもしれませんね。
簡単に言うと、以下のように指す場所が異なります。
・ひかがみ:膝の関節のすぐ後ろにある、くぼんだ部分。
・ふくらはぎ:膝からかかとにかけての、足の後ろ側にある筋肉が盛り上がった部分全体。
つまり、「ひかがみ」は膝の裏のピンポイントな場所を指し、「ふくらはぎ」はもう少し広い範囲を指す言葉なのです。
この「ひかがみ」という言葉は、俳句や和歌、日本の古典文学などでも使われることがあるんですよ。昔の人は、身体の部位一つひとつに風情のある名前を付けていたのですね。
「ひかがみ」だけじゃない!意外と知らない体の部位の豆知識
実は、「ひかがみ」のように、普段あまり意識しない体の部位の名称は他にもあります。
その一つが、「肘窩(ちゅうか)」です。
これは「肘(ひじ)の内側のくぼんだ部分」を指す言葉で、採血をする際などに、腕を出すとよく見られる場所です。
漢字で書くとなんだか難しそうに見えますが、私たちの生活に密接に関わる身近な部位だったのですね。
「ひかがみ」が「膝の裏のくぼみ」を指すのに対し、「肘窩(ちゅうか)」は「肘の内側のくぼみ」を指す、と覚えておくと面白いかもしれません。
これであなたも雑学王!
今日のクイズ、正解できましたか?
「こんな言葉があったんだ!」という発見があった方も、多かったのではないでしょうか。
身近な身体の部位にも、意外な名前や豆知識が隠されているものですね。
ぜひ、この機会に「ひかがみ」という言葉を覚えて、ご家族や友人にクイズとして出題してみてください。きっと盛り上がりますよ!
イラスト/タワシ