母が訴えた「見えない虫」
実家に着いてまもなく、母が「なんか昨日から変なものが見えるのよ」と言い出しました。
最初は冗談かと思ったのですが、詳しく聞くと「カーペットに虫がいるように見える」とのこと。実際には何もいなかったので、最初は一瞬の錯覚かと思いました。
ところが、お茶を飲んでいるときも、食事をしているときも、母は「ほら、また虫がいる」「そこにたくさん湧いてきた」と繰り返すのです。母が指差す先を見ても、もちろん何もありません。家族の間に戸惑いと不安が広がっていきました。
急きょ病院へ…家族を襲った不安
そのうち家族の一人が「脳の病気でこういう症状が出ることもあるらしいから、念のため病院に行ったほうがいい」と言い出しました。たしかに、理由のわからない“幻覚”の訴えに、私たちはただならぬ気配を感じていました。
急きょ病院へ向かい、検査を受けることに。待合室で結果を待つ間、私たちは「何か重大な病気なのでは?」と不安が募りました。普段の母からは想像できない言動だったからです。
原因は思わぬところに
結果として、母の症状は「アルコールの多飲」と「服薬の飲み方の誤り」が重なったことによる影響ではないか、という説明を受けました。母は昔から毎日お酒を飲む習慣がありましたが、これまで幻覚を見るようなことはありませんでした。
あとからわかったのは、飲み忘れた薬をまとめて飲むことがしばしばあったということ。その状態でお酒を飲んでいたため、強く症状が出てしまった可能性があると知り、家族全員が驚きました。
まさか身近な人が突然「虫が見える」と言い出すとは思ってもおらず、最初は本当に何か危ないものに手を出したのでは……と疑ってしまうほど、怖かったです。
まとめ
今回の出来事で、普段飲んでいる薬であっても飲み方によっては思わぬ症状が出ることがあると実感しました。母には「飲み忘れた分をまとめて飲まないで」と念を押しましたが、年齢を重ねていくなかで、服薬のタイミングを見守る必要性も感じました。身近なところにも、思いがけない危険が潜んでいるのだと痛感した体験です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:常川まゆ/50代女性・主婦。
イラスト:sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!