幼稚園入園までは自分で育てたい気持ち
私は元保育士で子どもたちが大好き。子どもたちの成長を間近で見たいという願望が強くありました。「幼稚園に入園するまでは、専業主婦で自分でしっかり見よう」と決め、その気持ちを夫に伝え、了承を得ていました。
しかし専業主婦とはいえ、双子育児は夫の協力がなければ難しい場面も多々あります。例えば朝ごはんの時間では、一方が「ぎゅうにゅう、のみたい」と言えば、もう一方が「もうおしまい」と言うなど、同時に違う要求をしてくることもしばしば。そんなときは、私ひとりでは手が足りないため、夫の助けが必要でした。
子どもたちと私に対する夫の言動に落胆
夫は平日、在宅で10時ごろから仕事を始めます。子どもたちの起床時間にもよりますが、朝一緒に過ごせる時間は2~3時間ほど。ある日、私は「家事は私がやるから、朝の空いている時間を子どもたちと一緒に遊んであげてほしい」とお願いしました。しかし夫は「自分が家事をやる」と言い、子どもたちと関わることを避けるような発言をしました。でも、夫がそう言ってくれるなら……と、私は家事を任せてみることに。
そんなことがあった3日後の週末。休日で朝もゆっくり過ごしていましたが、夫はソファに座り携帯ゲームに夢中。子どもたちが話しかけても「へー、わかったわかった」と空返事をするばかり。
その姿がどうしても気になり、「ゲームがそんなに大事?」と夫に問いかけました。すると夫は「専業主婦のくせに、偉そうな口きくな。休みくらいゆっくりさせろよ」と逆ギレしたのです。子どもたちも私も、呆気に取られたまま何も言えませんでした。
その日を境に、夫に何かお願いをすると「専業主婦なんだから」と言われることがが増え、毎日、育児も家事も必死にこなしている私にとって、その言葉はとても悲しく重く感じました。
夫との話し合いの結果
そこで後日、私は子どもたちが寝たあとに、夫と落ち着いて話す時間をつくりました。そして、朝ごはんの準備中に2人が別々の要求をして手が回らないことや、2人同時に泣かれるとどちらかを抱っこしながら泣きたくなるなど、事実とともに私の気持ちを具体的に伝えたのです。すると、夫は「そんなに大変だったんだ、ごめん」と驚きながらも、理解を示してくれました。
それから私たちはノートに家事や育児でやることリストを「朝ごはんの片づけ」「子どものお風呂」「ゴミ出し」のように細かく書き出し、お互いの分担を決めていきました。例えば「寝かしつけは自分がやるから、その間に洗濯物をまわして」といった形です。
それ以来、役割がはっきりしたことで夫も動きやすくなった様子。私も、もうひとりで抱え込まなくていいのだと安心できました。この話し合いをきっかけに、「専業主婦だから」ではなく「一緒に家庭を支えている」という意識を持てるようになりました。夫の発言を思い出すと、今でも少し悲しくなるのが正直なところです。けれども話し合うことを避けずに向き合えば、関係は少しずつ変えていけるのだと実感しています。
著者:野中 まゆ/30代女性/2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:たかだきなこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)
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