
新幹線までの道のりで忘れ物発覚!
最寄りの駅から新幹線乗り場までは電車での移動です。私は娘を抱っこしていたので、荷物は自然と夫の担当に。特に大きなトラブルもなく新幹線乗り場に到着し、ホッと一息ついたそのときです。
夫が申し訳なさそうに「マザーズバッグ、電車の荷物置きに忘れてきた……」と言ったのです。
移動中に何かあってもすぐ対応できるようにと、マザーズバッグには、おむつや着替え、タオル、おもちゃ、飲み物まで、娘のお世話に必要なものをすべてまとめていたのに……。まさかの事態に頭が真っ白になりました。
必需品ゼロのまま地獄の長距離移動
指定席を取っていたため、荷物を取りに戻る時間もなく、そのまま新幹線に乗ることに。すると案の定、娘はぐずり始めました。飲み物を飲ませようにも、ベビーマグはマザーズバッグの中。
仕方なくペットボトルで飲ませようとするもうまくいかず、さらに娘が暴れた拍子にこぼしてしまい、娘の服はびしょびしょに。娘の着替えはスーツケースにも入っていましたが、新幹線の中では広げられないので、取り出すこともできませんでした。
おむつ替えも着替えもできず、ぐずり続ける娘……。その2時間は、いつも以上に長く感じました。
大ピンチをなんとか乗り越えて…
新幹線での移動中、夫は急いで駅や鉄道会社に連絡し、忘れ物センターに問い合わせをしてくれましたが、その場ですぐ解決とはいかず。私は「荷物は見つかるだろうか」「あんなに準備したのに意味がなかった」と不安と虚しさでいっぱいに。
それでも、夫が私以上に必死に娘をあやしてくれたのは、とても助かりました。その後、なんとか実家に到着。マザーズバッグはやはり電車に置き忘れていたことがわかり、後日、忘れ物センターで無事に受け取ることができたのでした。
帰りの新幹線で必要なものは、改めて実家で準備し、帰りはとくにトラブルもなく帰宅することができました。
入念に準備した荷物を丸ごと電車に置き忘れてしまい、結果的に大慌ての帰省となってしまいました。しかし、夫と協力して娘との初めての長距離移動を乗り越えられたので、本当に良い経験でした。娘が6歳になった今では、すっかり笑い話として語れる思い出になっています。
著者:宮田 さや/30代女性。2019年生まれ・発達ゆっくりさんな娘のママ。子育ての合間に勉強し、幼稚園教諭と保育士の資格を取得。子どもと関わる仕事に憧れつつも、現実はワンオペ育児に奮闘中。趣味は旅行で、近々、旅行先で惹かれた地域に移住予定。自分にも娘にも甘めで、毎日ゆるゆる、楽しく過ごしている。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年8月)